-西表島の自然をカヌー・トレッキングで遊ぶ・楽しむ・体験する-

西表島フィールドニュース

■2018年2月7日(水)

2018年2月7日(水)の観測時の気象状況
天気 くもり
気温 14℃
風向きと風速 東北東の風 穏やかに
安栄丸運航状況 上原欠航、大原運航

■きょうの「旬」

「ヤエヤマヒルギ」は、マングローブの代表格

 

 

【特徴】マングローブの代表格。タコの足のような根を持つ。

【出会える度】★★★★★

【分布】沖縄以南の琉球列島、台湾、ミクロネシアなど

 

 

 

水に浸かったり、陸にあがったり

西表島のジャングルを巡る旅。

西表島は「マングローブ」という植物たちが多く生えている島です。

「マングローブ」は、塩に強い植物。

海水が入ってくるところでも育つことができる植物です。

「満潮になると海水に浸かり、満潮になると陸にあがる」ように見える。

海水がマングローブの根本を出たり入ったりするので、沈んだように見えます。

 

マングローブは日本に7種類

 

水に浸かっている様子が、漂っているようにみえるので

「ただよう木(漂木)」と書いて「ひるぎ」と呼びます。

「マングローブ」には、「〇〇ヒルギ」と呼ばれる種類の植物が多いです。

「マングローブ」と呼ばれる植物は日本に7種類あります。

「ヤエヤマヒルギ」「オヒルギ」「メヒルギ」「マヤプシキ」「ヒルギダマシ」

「ヒルギモドキ」「ニッパヤシ」の7種類。

 

河口にマングローブ林を作ります

 

「マングローブ」は海から河口、川の上流にかけて生えている木です。

川沿いにマングローブ林を作って生活しています。

マングローブの林を抜けた先に、ジャングルが広がっているんです。

 

ザ・マングローブ

 

マングローブの一種の「ヤエヤマヒルギ」は、

テレビや写真で紹介されている「ザ・マングローブ」

「夕日が落ちる水面に浮かぶ変わった形の木」というイメージでよく知られています。

「マングローブ」と聞いたら、真っ先に思い浮かべるシルエット。

 

変わった形の木

 

根がタコの足のように、何本も何本も広がっている格好。

どことなく、フレアスカートを穿いた貴婦人のような、いでたちです。

 

踏ん張って生きている

 

根を何本も張ることによって流されないように踏ん張って生きています。

 

必死です。

 

「ヤエヤマヒルギ」の生えている場所は、川の河口付近が多い。

 

この場所は、水の流れがあるので、地面の砂が流されやすい場所でもあります。

台風の翌日に行くと、砂が海へ流され、地面がえぐれている事もあります。

そんな場所なので、根を張ることにしたのかもしれません。

 

生き残るために進化している。

過酷な環境にいる方が、工夫を凝らして、個性的になっていくのかもしれませんね。

人間も、植物も同じだなと感じます。

 

根の先端を、よく見てください

 

根っこが地面に入っているところを、よく見て!見て!

根もよく見てみると、地面に刺した後に

「手のひらを広げる」ようにして、先端を分裂させています。

アンカーをうつように抜けないように工夫しているのです。

 

これを見た時は「すごいなぁ、執念だなぁ」とヒシヒシ。

過酷な自然の中で「生きる」とは、こういうことなんだな。

ただ単に、生きるのではなく、必死にくらいつく。

このくらいつき、必死さがヤエヤマヒルギを今まで生かしていたのでしょう。

 

マングローブ先輩が教えてくれること

 

傍から見たら、ただの木ですが、その木の一本一本にも

生き残りをかけた物語が込められているんだなと思います。

「ちょっとや、そっとのことでヘコタレテル場合じゃないぞ」

と教えてくれているようです。

 

この木がここに生えている理由を知ってください。

なんか、植物にも親近感が湧いてきますよ。

マングローブ先輩が教えてくれる森の物語を聞いてみてください。

 

ガイド飯田(写真/文)

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西表島 フィールドへの想い

西表島フィールドニュースは、2002年の夏から始まりました。始めは数日おきに書いていましたが、やがて毎日書くようになってきました。
西表島の様々な自然の様子を中心にエルビーカヤックステーションのカヤックツアーの中での出来事や出会いをこのページでお伝えしています。
正直、このフィールドニュース毎日は大変な作業ですが、実はフィールドに出るガイドにとっては、いい勉強になります。<
写真を撮り、文章を書くことで、フィールドを細かく見るようになりました。一見南国西表島の自然には、変化がないようですが、実はしっかりと四季折々の変化があります。
しかし、その変化に気付くためには、毎日意識して自然を見ていくことが必要なのです。気温の変化、季節による風向きの変化なども生物の営みに影響があります。そんなことをエルビーカヤックのガイドたちは大切に考えています。(2005年5月)