Archive for the ‘西表島 文化’ Category

【まとめ】沖縄の海神祭(ハーリー)一覧

海神祭と沖縄のハーリー一覧

沖縄のお祭り海神祭

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ユッカヌヒーに開催されるウミンチュのお祭りです。

ユッカヌヒーニカイサイサレルウミンチュノオマツリ。

何が書いてあるかわからない。。。と思った、そこのあなた!

安心してください。

ウミンチュとは?

海の人と書いて海人(ウミンチュ)

海人Tシャツで一躍有名になった言葉ですから知っている人も多いはず。

沖縄では漁師さんなどの海の仕事をしている人のことです。

ユッカヌヒーとは?

ゆっか(四日)ぬ(の)ひー(日)で四日の日という意味でユッカヌヒー

旧暦の5月4日のことを言っています。

沖縄の各地でハーリーが行われます。

ハーリーとは?

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「爬竜」の中国音で竜のことを指します。

竜をかたどった爬竜船(サバニ)に若者たちが乗りエークを使って競漕することをハーリーと呼びます。

エークとは?

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エークとは「かい」のことで、船を漕ぐ時に使う漕ぎ棒のことです。

琉球古武道ではエークの型というものがあり、武道でも使われる道具です。

沖縄空手 上地流・琉球古武道 與儀会館総本部 琉心館さんのホームページから抜粋させてもらうと

両手で持つので棒術と若干似ているが、その形状から「切る」「砂を掛ける」という独自の技法がある。浜辺での戦いを想定して、海水ないし砂をかけて目つぶしをし、すかさず重量感のあるエークで敵を叩き斬るという想定である。エークは棒より扱いづらいが、習熟すれば破壊力のある実践的な武器となる。浜辺での局地戦に限定すれば、最強の武器かも知れない。

エークの習得は、高段者に限られている。

農耕具の鋤(すき)や鍬(くわ)を毎日振っているので、岡山の人は棒術上手

というは有名ですが沖縄でも昔は日用や農耕具を武器にして鍛錬していたようです。

海神祭とは

段々と本題からそれそうなので、まとめると

旧暦の5月4日に沖縄の漁師さんたちが豊漁と航海祈願、地域繁栄を祈願するお祭りです。

旧暦を大事にする理由

沖縄では旧暦を大事にする習慣があります。

旧暦は月の満ち欠けで時を刻む太陰暦が基本になっており、

漁や種まき・収穫のタイミングを知る為に使われてきました。

潮汐が生活の一部

四方を海に囲まれた島が多い沖縄。

海の潮汐が生活に直接関係してきます。

潮や月の満ち欠けをきちんと知っていないと生活に困るときがあります。

我々ガイドも、海や川に出ていく時、

潮汐を中心とした気象情報は必ず頭に叩き込んでます。

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開催された海神祭(ハーリー)一覧

沖縄各地で開催されており、

糸満、港川、奥武島、前兼久、宮古島、久米島、伊江島、石垣島、佐良浜、名城、

西表島、小浜島、池間、与那国、粟国島、渡名喜島では2017年5月29日に開催。

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今後開催される海神祭(ハーリー)一覧

平安座、喜屋武、馬天は2017年6月4日。

北谷は2017年6月11日。

万座、屋慶名は2017年6月18日。

豊見城、伊平屋は2017年7月16日。

本部は2017年7月22日、23日。

名護は2017年8月6日。

大宜味村は2017年9月9日。

と開催前の地域もあります。

沖縄へ旅行する機会があれば、ぜひ日程をあわせてみてはいかがでしょうか。

島々、沖縄の生活の一部として残ってきた文化にふれることができるいい機会です。

青い海、青い空のもと、地元の人たちが作るお祭りに一緒に参加してみてください!

 

※日程が変更になったりする場合があります。イベントに対するご質問や、申込後のチケットに関するお問い合わせは、イベント主催者の方へ直接お願いいたします。

 

ガイド飯田(写真/文)

さぁ、世界へ

こんにちは!
ガイド廣瀬です。

 

先日、上原地区の民宿、ホテル、居酒屋など様々な場所を

合計30箇所くらいこのポスターの掲示のお願いをしに訪問させていただきました。

 

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沖縄県が世界自然遺産登録へ向けて作成したポスターです!

 

そう現在、西表島、沖縄本島北部やんばる鹿児島県の奄美大島、徳之島。
これらの地域を合わせて世界自然遺産登録へ向けて、
国、県、町が活動をしているのです。

 

 

このポスターは沖縄県が作成したものですので
沖縄本島北部のやんばる、そして僕が暮らしている西表島に
生息している動物たちを載せています。

 

 

イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナカンムリワシ、リュウキュヤマガメなどなど
見ているだけで楽しくなるポスターです☆

 

様々な場所にお願いをしに行きましたが
皆さん、とても快く受け入れてくれて
『おぉ!いいねー!!』と言ってくださりました。
こちらとしても嬉しいばかりです。

 

ある定食屋のおじぃは
『こんにちはー!』と言って入っていくと
座敷で昼寝をしている所でした(笑)
びっくりして起き上がり、面識のある

僕だとわかってなんだか初めは不機嫌そう。。。

 

 

ですがポスターを見せて、お願いをすると
『おい!これもう一枚ないば?二枚貼り付けて冊子に張って
外からも店内からも見えるようにしたら良いはずよ!』
と言うので2枚、渡して掲示をさせて頂きました。

 

また違う定食屋さんでは
『あぁーわかったそこ置いておいて!』
と急がしそうにしていて本当に張ってくれるか
不安でしたが、翌日お昼を食べに行ったら
ちゃんと張ってありました!!
しかも目立つところに。

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カツ丼、でーじうまい!

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最後になりますが、このポスターを貼る1番の理由。
世界遺産を推進します!というわけではない。
西表島が世界自然遺産の登録を目指している
ということをより多くの人に関心を持ってもらうことが
一番の目的なのです。

 

国はユネスコに、既に推薦書を提出し
今年の夏ごろにはIUCNによる現地調査が行われます。
そして、来年の夏ごろには登録の可否が決定します。

 

ここまで、話が進んでいるにも関わらず、
まだまだ島内には世界自然遺産登録に関して
浸透していない部分が多々あります。

 

もう今更なのかもしませんが
様々な意見を出して頂きたいと考えております。
そして議論をして、より良い西表島になれるよう
島民が積極的に取り組んでいけるようになれればと思います。

 

世界自然遺産登録の一番の目的は
この自然をいつまでも残し続け後世に繋いでいくことです。
決して、お客さんを増やすため、などではありません。

 

世界自然遺産登録を西表島をよりよくするための
ひとつのきっかけにしていければと思います。

 

これからも活動を続けて参ります。

 

西表島に来られた際は島のいたるところに掲示がされていますので
是非ポスターを探してみてくださいね!

エル・ビー・カヤックステーションが考える「エコツアー」とは

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エル・ビー・カヤックステーションでは自然体験ツアーを実施しております。
皆さんに分け隔てなく西表島の素晴らしい自然を身近に感じてもらいたいという意識のもと
エコツーリズムやエコツアーの概念をとりいれたプログラムを行っております。

 

エコツアーやエコツーリズムとは何なのか?

 

聞きなれない言葉だと思いますが、エル・ビー・カヤックステーションが考える
エコツアーとは、「持続可能な自然利用と自然を守ることを両立させること」
自然を守りながら、次の世代(子や孫の代)に伝え残していくこと。
今ある西表島の自然を楽しみながら、
その自然がある理由、歴史に思いをはせてもらえればと感じています。

 

自然が残っているのは、自然を残してくれてきた人たちがいたから。
島という閉鎖的な環境の中、自然の恵みに感謝し利用する生活。
取りすぎてもダメ、取らなくてもダメ。
そういう自然のリズムに調和して、お互いがお互いを理解しあうバランス。

 

昔の人々はそういうバランスを大事にしてきたのではないでしょうか。
自分だけが良くなればいいのではなく、周りの人々とも幸せ、喜びを分かち合い、
それを与えてくれている自然に感謝する。
そういう感謝の心が今の西表島を作ってきたのだと考えています。

 

昔と違い、道路は整備され車も増え、
ものも買えるような便利な生活ができるようになりました。
昔は違ったと、先輩方はおっしゃります。
世の中は、全てのものを手に入れることはできず、
常に何かと引き換えに失わなければならないものなので、
便利と引き換えに失ったものもあると思います。

 

ヒトの生活は時代と共にあるもの。
先人達が子孫の為に必要だと思ったものが作られ、残されてきた。
そんな歴史の結晶が、この西表島として存在しています。

 

そして、今、その西表島で生きる僕たちが考えなければならないこと。
それは、今後、何を残していきたいか。何を残すべきか。
それを真剣に考えなくてはなりません。

 

エル・ビー・カヤックステーションは
社長をはじめガイド全員、西表島の自然が大好きです。
自然を利用させてもらいながら、生活をさせてもらっています。
そのような島で生活させてもらうことで、見えてくる小さな変化。
何も変わっていないように見えて、刻々と変化し続けています。

 

大きなものでは地球規模の気候変動による影響。
小さなものでは、私たちの生活の変化による影響。
そのような変化が積み重なって、目に見える変化として現れます。

 

日々の生活の積み重ね。
使う洗剤の量を減らすとか、環境にやさしい洗剤や燃料を使うとか
できるだけゴミは出さないような生活を心がけるとか
日々の生活で少しずつでも心を入れ替えていくと
大きな結果として戻ってくるのではないでしょうか。

 

私たちも全てができているとは言えませんが、
少しでも自然を守ることに貢献できれば
そういう思いのもとで、日々ツアー、生活をしています。

 

自分たちの生活をもう一度見直す。
自然体験ツアーに参加してもらうことで、
そのようなキッカケになってもらえれば嬉しいです。

 

イリオモテボタル調査・観察会

2016年1月13日に西表島の祖納という集落で行われた

イリオモテボタル調査・観察会に参加してきました!

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この調査・観察会は今年で6年目らしく、毎年この時期になると行われている行事です。

環境省モニタリングサイト1000事業のコアサイトに指定されているもので

毎年、島の小学生や大人たちが交じり合いながらホタルについて学んでいく場です。

 

夕方6時、今の時期はまだ明るい時間帯ですが

イリオモテボタルの活動し始める時間帯です。

7時を過ぎると別の種類のホタルも光ってしまうため、イリオモテボタルは早い時間から光り始めます。

イリオモテボタルが活動する時間は短く、限られています。

 

そんなホタルを探しに集落を散策してきました。

イリオモテボタルはメスが光り、オスは光りません。

落ち葉や石垣の中で光り、オスに見つけてもらいます。

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石垣や道端の土の上を中心に進めていきます。

 

石垣といっても、西表島や八重山の石垣は、サンゴや琉球石灰岩(薄い石のようなもの)

を積み上げたもので隙間が空いており、隙間は生き物の住処になっていたりもします。

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ホタルのいそうな隙間をくまなく調べていくと。

石垣の奥に強い光が!

イリオモテボタルの光です。

やや緑がかった強い黄色の光。

メスがお尻を上げて光ります。

イリオモテボタルのメスは芋虫のような形をしており、逆立ちをして光るのです。

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あたりも段々暗くなってきて、

あちこちで「ホタル見つけたよ!」との声があがります。

子供たちの方が目線が低いのと、目が聡いので

多くのホタルを見つけてくれます!

 

調査地を6つに分け、それぞれのグループで手分けして見つけます。

調査時間は1時間弱の時間でしたが、今年は165個体を見つけることができました。

去年は30個体程度だったので、今年はホタルが多く発生しているようです。

以前の最高記録に迫る勢いです。

今年の気候は雨が少なく、台風も少なく

暑かった印象ですが、ホタルにとっては好条件だったのかもしれません。

調査中の気温も18℃前後だったことも要因かもしれません。

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公民館へ帰ってから調査報告をしたり、

感想を言い合ったり

お互いの仮説を話したりと

モニタリングの結果も皆で共有します。

 

小さいころから、このような体験ができる西表島の子供たちは

いいなと思う自分がいたり。

そこに参加させてもらえて、ありがたいなと思いました。

これからも、このような活動は続いていってほしいものです。

 

ガイド飯田(写真/文)

西表島社会人軟式野球大会!

こんばんは。ガイド廣瀬です。

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先日、『第67回 西表島社会人軟式野球大会』が開催されました!

 

LBカヤックのガイドは全員が野球チームに所属しています。

ですが、チームはそれぞれ別。

今回は、いわゆるライバルってヤツですね。

 

チーム数は10チームもあるんです!

西表島だけでそんなにあるなんて・・・

いかに野球好きが多いかがわかりますね。

そして67回というのもすごい歴史。

30年以上も続いている、もはや伝統行事です。

 

わたくし、ガイド廣瀬が所属する∑上原(シグマうえはら)は大会2連覇中。

もちろん3連覇を目指して試合に臨みました!

 

結果は・・・準優勝!!

残念。決勝で惜しくも敗れてしまいました。

 

ガイド萩原のチーム(パイレーツ)、ガイド飯田のチーム(ゴールデンシーサー)は

なんと1回戦で対戦!

結果はパイレーツが勝利!!

 

ですがその後パイレーツはシグマ上原に敗れます。

 

そしてシグマ上原が決勝へ行くという流れでした。

 

それでは、僕らのプレーをする姿をご覧あれ。

 

西表島でピッチャーデビューを果たしたガイド萩原

かっこよく見えますね。

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廣瀬はヒットを打ちます!!

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空振りの瞬間もバッチリ撮られましたが。。。笑

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大会終了後は全体での懇親会。

疲れた体にビールが染み渡りました~

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その後は各チームに分かれて、ぶらりなおし(打ち上げ、飲み会)

なんといってもこの時が一番楽しい。

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今日の反省や次回の目標を話したり、

優勝より小さなカップに酒を入れて文句をいいながら、

次回はもっと大きなカップで飲もう!!

といってみんなで回し飲みをしたり・・・

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幸せなひと時を過ごしました。

最後は他のお客さんも交えてカチャーシーでお開きです。

 

おじさん達が一番楽しそうです。笑

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朝早くから夜遅くまで、みなさんどうもありがとうございました。

この日は、ツアーよりも地域の行事を優先してくれた社長にも感謝です。

 

野球チームに所属してから

地域の方々との交流も更に増えました!

僕のチームはほとんどが島人(しまんちゅ)なので島の一員にもなれた気がします。

 

今後とも地域と密着したLBカヤックを心がけて過ごして参ります。

 

皆さまもツアーにご参加いただいたときは

是非、自然のことだけではなく文化や地域との

関わりなどについてもガイドに聞いてみるとより

楽しいツアーになりますよ。

 

ガイド廣瀬(写真/文)

 

炭焼き体験学習

こんにちは。ガイド廣瀬です。

 

先日、西表島の船浦中学校にて『炭焼き体験学習』が行われました。

毎年恒例の大事な行事です。

 

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生徒、先生、保護者、地域の方々が一緒になって

炭を作り、それを地域で売り、そのお金を

生徒たちの部活動などの活動資金にしているのです。

 

離島の学校は県大会に行くだけでも

飛行機に乗っていかなければならないんですよね。

 

僕はお手伝いとして参加をしてきました。

 

使用する木は全て『モクマオウ』という木。

防風林や防潮林として植樹されていたものが

繁殖をして様々な所に生えてしまっているのです。

成長も早く他の植物にとっては少々迷惑な存在。

いわゆる外来種です。

 

ですがこの“モクマオウ”炭にするには良い材。

外来種をただ駆除するのではなく利用できるというのは

一石二鳥ですね!

 

主に、木を釜の中に隙間なく入れる作業をします。

上下逆さに入れるのがポイント。

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細い木、太い木、重くてでっかい木。

様々な大きさがあり、とても大変。。。

 

きれいに入りました。

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最後は泥でふたをします。

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おもいっきり投げつけるのがこつ。

そうすることで隙間をなくします。

 

今回の作業はここまで。

後日、火を付けて取り出せば終了です。

 

いや~けっこう大変でした。

でも、意外と楽しい。笑

 

地域の方々と協力をして、声を掛け合って

考えて、コミュニケーションを取りながら作業をする。

まさに共同作業。

子供のころはスポーツなどを通して

体験してきた“共同作業”ですが大人になるとその機会も少なくなってきます。

 

いつもとは違った、良い汗をかいた気がします。

船浦中学校の先生方、保護者の方、

また地域の方々に感謝です。

ありがとうございました。

 

 

これからも地域の為になる活動を

積極的に行っていければと思います。

 

ガイド廣瀬(写真/文)

西表の成人式

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1月11日は成人の日。

 

今年の新成人人口は、統計によると121万人だそうです。

 

今年も全国各地で1月10日~11日にかけて

成人式が行われましたが、

西表(上原地区)の成人式は

1月3日に執り行われ、対象者は11名。

 

私たちLBカヤックのガイド達も

参加させていただきました。敬意をはらうためスーツ姿で!

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昨年のブログにも書きましたが、

西表の成人式は

新成人よりも地域の人達の参加人数の方が

圧倒的に多く、

新成人の久々の里帰りを

地域の皆さんが心待ちにしている

イベントのように思います。

 

私たちの社長はこの島に住み始めて30年。

2人の娘(双子)をこの島で育てた人であり、

小学校・中学校でのいろいろな活動をされてきたので、

私たちガイドより、思うところは

いろいろとあるでしょう。

 

とはいえ、私たちガイドも竹富町の住人なので

大切な成人式であります。

 

内地での成人式は

主に市区町村が主催しているものだと

思いますが、

この成人式の主催は

竹富町ではなく5つの集落によって主催されています。

 

各集落の余興を始め、

成人式終了後は、各成人者の家(実家が西表にある人)を

周り、昔話に花を咲かせ、成人者の今後の抱負に耳を傾け、

地域の人と語り合う。

内地にはない良さがそこにはありました。

O O O O

 

「内地」という言葉はあまり好きではないですが、

西表島にいるとどうしても比較したくなってしまいます。

 

しかし、大事なのは物理的な場所ではなく、

心の故郷や拠り所を作っておくことなんじゃないかと思います。

 

移住してきた自分にとっても大切な場所と今以上に感じられるように

この島でできることをツアーガイド以外に見つけていかねばと

思う一日となりました。

 

新成人の皆さん、この度はおめでとうございます。

将来、西表に戻る人もそうでない人も

これからの輝かしい未来を歩んでいってください!

 

追伸:

ガイド飯田の作ったお節料理を成人式会場で食べました。

盛付けが見事すぎます(笑)

O

 

ガイド萩原(写真/文)

第21回「野生生物と社会」学会大会

O

 

去る11月21日から24日までの4日間において、

第21回「野生生物と社会」学会大会が

琉球大学(那覇市)にて開催されました。

 

11月後半の連休であったため、

会社としては正直書き入れ時であったわけでありますが、、、

 

「こんな機会は滅多にない!許す!行って来てよし!」

と、うちの社長さん。

 

この学会、もともとは

「野生生物保護学会」

という名称だったそうです。

 

学会での議論を重ねていくうえで、

人間と野生生物の関係が多様化し、

学会で議論する話題が

野生生物の保護だけでなく、

人と生物の間のさまざまな軋轢や

個体数のコントロール、外来種の問題など

広範囲にわたるようになったため、

「野生生物と社会」に名称変更されたそうです。

 

さて、

今回の「野生生物と社会」学会大会の副題は、

~南の島で生物文化多様性を考える~

でありました。

 

数々のテーマセッションの中から、例えば、

 

絶滅危惧種である

・西表島に生息するイリオモテヤマネコ

・沖縄本島北部「やんばるの森」に生息するヤンバルクイナ

・奄美大島・徳之島に生息するアマミノクロウサギ

 

(ご参考までの地図)

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のロードキル問題。

 

希少な野生動物が交通事故によって

命を落としている問題です。

 

現状の主な事故防止策としては、以下4つが挙げられます。

 

・目撃情報が多いところに移動式看板(注意喚起)の設置

 

・側溝改良

※小動物が車道に出てこないようにU字型にしたり、
片側に勾配をつけたりしている

 

・アンダーパス(地下トンネル)の設置

※動物が道路を渡らずに反対側へいけるように

 

・歩道の除草作業
※運転手の見通しがよくなるように

 

また、
2005年に世界自然遺産に登録された知床(北海道)における

・知床における人間とヒグマとの関わり方

・知床五湖の利用の在り方

 

などに参加しました。

 

(もっといろいろなセッションに参加したかったのですが、
時間的に回りきれませんでした)

 

そして、
22日に行われた公開シンポジウムは、

『地域主体による野生生物の保全と持続的利用の主流化に向けて
-奄美・沖縄の生物文化多様性に根差した基盤づくりを考える-』

というテーマで行われ、

奄美大島
沖縄本島(やんばる)
西表島

の各島から参加されたパネリストによる

ディスカッションも行われました。

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内容は長くなるので割愛させていただきますが、

 

「野生生物と社会」における

これらの問題を解決するには

本来のあるべき環境に戻すこと。

それが何よりでしょう。

 

しかし、西表島であれ、他の島・地域であれ、

解決の中心となるのはヒト、つまり人間であり、

絶滅危惧種の天然記念物が中心になることは

ありえない、と私は思います。

 

これから先10年、20年、30年・・・後を見据え、

環境省や学者などの研究者を始め、多くの人々が

野生生物・環境の保全、地域遺産・文化の継承など

について活発に議論されていることは

とても大切なことですし、有難いことでもあります。

 

ただ、やはり一番に先にくるべきは、

その島・地域に住む人間が

これからの島社会・地域社会の未来に対して

 

「どういう絵を描くか。描きたいのか」

 

ということだと思います。

 

それには、大なり小なり「地域」という単位での

活動が何よりも大切。そこが起点になるべきです。

 

私達LBカヤックのガイドは一年を通じて

西表島に住んでいます。

 

ここから培われる経験、島の人達の繋がりを活かし、

西表島の自然・生物に関するガイドに留まらず、

この非常に難解な問題を解決に導けていけたら

これ以上ない喜びです。

 

ガイド萩原、廣瀬(写真/文)

LBカヤックと地域コミュニティ

LBカヤックのコンセプトとして≪エコツーリズム≫を掲げています。

 

エコツーリズムとは、

地域の自然を使わせてもらい、自然体験をする。

そこから得られた利益を地域の為に使い

地域の発展、文化継承に貢献していく活動。

 

西表島には自然を守り、皆で助け合い生き抜いてきた

地域コミュニティがあります。

LBカヤックでは、体験プログラムを通して

地域コミュニティの重要性を訴え

人と自然がバランスよく生きられる社会を目指したいと考えています。

 

西表島の中でも古くからある集落の一つ、古見。

雄大な自然のもと、のどかな原風景が広がる地域です。

LBカヤックでも、普段ツアーで古見地域を利用させてもらっており、

何か古見の方々に対して、恩返ししなくてはと思っておりました。

 

弊社社長が昔、青年だった時

西表島の発展を願い、青年部として一緒に活動していた地域の方から

古見小学校が120周年を迎え、記念式典を行うということを伝えてもらいました。

 

地域の方から直接、大切な式典があることを伝えてもらえるのは、

日頃からお付き合いさせて頂いている賜物かと思います。

 

是非、LBカヤックでも

古見の地の発展に役立ててほしい。

子どもたちの教育に役立ててほしい。

日頃、自然を使わせてもらっているお返しをしたい。

という想いのもと、お祝金を送らせてもらいました。

 

その気持ちが通じたのか、古見小学校から

120周年記念式典への招待を頂き、参列してきました。

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式典では、児童、保護者の方々が

伝統的な踊りを披露しいてくれ、おもてなしをしてくれました。

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伝統を引き継ぐのは、次の世代を担う子どもたちです。

大人から子どもたちに伝統が引き継がれ、継承されていく。

それも地域コミュニティが存続しているからこその継承です。

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西表島のような離島では、

多くの利益を得られるような事業というのは、少ないのが現状です。

式典の中でも、小学校を存続させるために

PTAの方々がサトウキビを栽培し、資金源にしていた

という話も今回、初めて聞かせてもらいました。

 

地域の中に入らないとわからないことが

地域の人達と関わりを持たせてもらうことで知ることができます。

 

LBカヤックが提供しているカヤック業というものも

20年前にはほとんど存在しなかった生業です。

近年でこそ、西表島でも盛んになり、恩恵を受けていますが、

それも西表島という素晴らしい地域があってこその恩恵です。

 

活動を通して、西表島という地域を、多くの人に知ってもらいたい。

伝え、西表島という素晴らしい環境を後世に残していきたい。

という気持ちがあります。

 

そのような気持ちを表現しているつもりですが、

地域の人々に伝えられているか、伝わっているか

それは、わかりません。

地域の人達にとっては、勝手にカヤックで乗り込んでくる業者。

そんな風に映っていることもあるでしょう。

 

地域の人達と接させて頂く機会として

地域の方々の想い、我々の想いを理解して頂く機会として

この度の地域活動がコミュニケーションの場として

お互いの気持ちが通じあえれば、嬉しく感じます。

 

地域。

そこに利益を還元し、地域の更なる発展に貢献させて頂きたい。

そのような、経済の好循環が生み出せれば、

自分達も地域の人達も幸せになれるのではないか。

 

西表島、竹富町の発展の一助となれば。

そのような想いの中、エコツーリズム事業を展開しています。

 

持続可能な自然利用を考えつつ、

自然という資源を、経済活動を通じて利益へと変換していく。

変換し、得られた利益を地域に還元し、

人間の生活、自然を守る活動に繋げていく。

その本来のエコツーリズムが、実践でき始めているのではないか。

そう感じさせてもらえる機会となりました。

 

これからも次世代に受け継がれていける地域創りを目指して。

地域密着エコツアーから元気で明るい社会を目指して。

そんな想いを再確認させて頂く式典でした。

 

ガイド飯田(写真/文)

節祭

節祭は、シチやシィツと呼ばれるお祭りで、

琉球文化圏の中で行われる重要なお祭りです。

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旧暦の八月から九月にかけての己亥の日から三日間行われます。

二日目が正祭の日。

俗に世乞い(ユーク)と言われ、神様に奉納するさまざまな芸能が行われます。

 

この前の芸能発表会で芸能が身近に感じ、是非行ってみたいと思う行事でした。

LBカヤックの社長宛てに招待状が届いたので、代理で参加させてもらいました。

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天候は晴れ!

絶好の祭り日和です。

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節は、本来季節の折目という意味を持っており、

この日を境に新しい節、新しい年が来ます。

本土でいう正月に相当するお祭りです。

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西表島の祖納・星立という集落で行われます。

神様をお迎えして、芸能を奉納する。

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まつりの中心となる司は、白い衣装(神衣)に身を包みお迎えします。

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お迎えする神様はミルク神。

白い大きな福々しいお顔をしています!

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荘厳な音楽と共に奉納される芸能が始まります。

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ルッポー(馬狂言)が行われたり。

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棒術が行われたり。

厳かな中にも、娯楽的要素の高いお祭りです。

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大きい動きで、見ている人々を魅了します。

打撃も強く、阿吽の呼吸。

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少年から青年まで幅広く演武が続きます。

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基本は2人1組で行われます。

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青年の方の演武は迫力満点!

客席も思わず、どよめきます。

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ところ変わって、星立の集落。

こちらでは、ハーリーが行われています。

単なる舟こぎ競争ではなく、幸せを迎えにいく舟こぎ。

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陸では、女性が見守ります。

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男衆はサバニに乗って、沖へ漕ぎ出します。

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男衆を送りだすように、無事を願うように。

踊りが始まります。

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願いを受け、意気揚々とサバニを漕ぐ。

その姿は少年のようであり、海の男でもあり。

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女性の踊りは派手なものではありませんが、どこか神秘的。

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手の動きで、こころを表す。

所作の一つ一つがとても、美しい。

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気持ちがこもった動きが指先にまで出ています。

前回踊らせてもらった鳩間節でも、指の動きは重要な要因。

姿勢、指先に魂が宿ります。

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時に、歌を口づさみ願いを込めます。

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おおきな動きはありませんが、

どこか艶やかで、華やか。

少し、哀愁というより心配するこころが表れているよう。

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そんな想いを知ってか知らずか。

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ハーリーに幸せを乗せて舞い戻ってきました。

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水しぶきをあげながら、女性のもとへ戻ります。

美しく、輝かしい。命のほとばしり。

人の生きる力が躍動しています。

命の美しさ、力強さがここに残されています。

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ハーリーも無事に終わり、

御嶽(うたき)で神事が行われます。

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厳かに、優雅に婦人たちの踊りが始まります。

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何かを招くように、祀るように。

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凛とした美しさ。

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女性ならではの、しなやかさも見てとれます。

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男性は力強く、狂言で観客を魅了。

そうしてミルク神を招きいれ、神と共に歩む。

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いつの世も願うことは一緒。

ミルクがてにしているのは『天下泰平』

子や孫の幸せを願い、争いのない世の中を創りあげます。

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そこに現れるのが『オホホ』

オホホホホという声をあげ、列に乱入してきます。

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そこで、懐から取り出すのが、

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お金。

このオホホは一億円札を持っていました!!

お金や楽しい踊りで列を崩そうと誘惑していきます。

お金に惑わされちゃいけないよという訓示でしょうか。

 

アナウンスでは、昔、外国の人がお金を持ってきて支配しようとしたが、

沖縄の人は家族が大事だと考え、相手にしなかったということがあったみたいです。

現代でもお金はもちろん大事ですが、かけがえのない家族。

命のつながり、家族、仲間とは何かということを考えさせられます。

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最後に獅子が舞い、子どもたちは大はしゃぎ!

咬まれると身体が強くなるというのは沖縄でも同じみたいです。

われ先にと獅子のもとに駆け寄ります!

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お神酒を頂いて暴れ始めた獅子は

勢い余って観客席へ!!

ガイド飯田も少し咬まれたので、身体が強くなるかな?

 

人の生命のほとばしり。

美しさを感じたお祭りでした。

自然、人、それぞれの力強さを考えさせられた一日でした。

 

ガイド飯田(写真/文)