西表島のシンボル

こんにちは。ガイド金原です。

 

突然だが、西表島のシンボルと言えばなんだろう・・・。

人それぞれ違うだろうが、僕はやはり「イリオモテヤマネコ」を連想する。

 

先日、僕の中での西表島のシンボル「イリオモテヤマネコ」に関するシンポジウムが林野庁主催でされたので参加してきた。

今年で、ヤマネコが発見されて、ちょうど50年を迎えるそうだ。

 

O

 

O

 

今日は、僕の中での西表島のシンボルについて述べてきたい。

 

まず、イリオモテヤマネコがどういった動物なのかおさらいしていく。

 

図1

 

元々この動物は、「イリオモテヤマネコ」という独立種だと考えられていた。

 

しかし、最新のDNA研究によってネコの仲間の中でも特に広域分布している

「ベンガルヤマネコ」の亜種であると言う説が最有力になってきている。

 

つまり厳密に言うと、西表島のみに生息しているベンガルヤマネコの仲間というわけだ。

 

単独行動を好み、西表島では唯一の肉食哺乳類として島の生態系の頂点に立つ。

 

島内での生息数は発見されて以来今日まで100~130頭前後といわれ、

増えても減ってもいない。

しかし、ここ数年は車との交通事故が増えて絶滅が危惧され、

シンポジウムの中でも、そこに主点をおいていた。

 

しかし僕の中では、現状そこまで神経質になる必要があるのかどうか疑問を感じている。

 

というのも、イリオモテヤマネコは交通事故の記録が残っている1978年以降、

少なくとも60匹以上死亡している。

 

しかし、生息数は“数字上”大きく変動することなく、

100頭前後という数字を保ち極端に減ることはない。

 

だとすると、僕が思うにこの「100頭」という数字が、

この島の広さの中で生息できる最大数なのではないだろうか。

 

と言うのも、ヤマネコたちは、1匹1匹が自分の縄張りをしっかりと持ち、

およそ100頭がその縄張りが重ならないように、上手くバランスを取り合ってこの島で生活している。

また、西表島はネコ科の肉食獣の生息地としては世界最小の島だといわれている。

 

もし仮に、イリオモテヤマネコが200頭や300頭いた場合、

このバランスが崩れ、縄張りが重なり、上手く繁栄することができないのではないだろうか。

 

もしかすると、この「100」という数字が極端に減らない限り、

まだ自然の摂理の範囲内なのかもしれない。

 

だが少なくとも、生息数は極僅少で、さらに交通事故も増え、

絶滅の恐れのある希少動物であることは間違いない。

 

西表島のシンボルが絶えない為にも、今はそっと見守っていこう。

 

ガイド金原(写真/文)