炭ができるまで。

こんばんは。

ガイド廣瀬です。

 

毎年行われている中学校の行事に

『炭焼き』というものがあります。

 

炭を作りそれを売り、そのお金はPTA会費となり子供たちの

部活の遠征費などに使われます。

 

まず初めは、木の切り出しから!

子供には危険な作業となりますのでこの日は大人の仕事。

 

チェーンソーでまずはブイーンといきます!!

 

「倒れるぞー!!」という声と共に大きな木が倒されます。

 

 

 

ちなみに切られている木は「モクマオウ」という木。

西表島には元々なく防風林や防潮林として植樹されていました。

いわゆる外来種。

成長も早く、今となっては野生化した「モクマオウ」が多く生えているのが問題となり、

更に、炭には最適ということでこの木のみ、切り出されています。

 

倒された木はチェーンソーやのこぎりで一定の長さにカットされ・・・

 

 

トラックで運び出します。

 

本番前の大切な作業。

かなりの重労働でした。

 

それでも地域のおじいや学校の先生、PTAの方々と一緒に

作業をし繋がりをもてたこといい経験になりました。

 

ここからはガイド飯田にバトンタッチ!

 

木の切り出しを行った翌日

切り出した木を窯に入れる作業に入ります。

 

窯で800度くらいでじっくり焼くのですが、

木の入れ方次第で、火の通りが変わってくるので

とても重要な作業となります!

窯入れ当日は、あいにくの大雨

中止になるかと思いきや、雨天決行です。

1時間で20mm近くの雨が降り、全身ずぶ濡れです。

カメラのレンズも濡れています。。

木をチェンソーでさらに小さく切り、

ドンドン窯に入れていきます。

隙間を少なくして詰めるのがコツみたいです。

ドンドン木が窯の中に運ばれます。

太い木、細い木、長い木が

パズルのように組みあがっていきます。

地元の中学生も枝打ちのお手伝いをしてくれています。

 

同時進行で、窯の入り口を最後にふさぐための作業も行います。

何でふさぐかというと

コレ!

泥です。

石を積み上げ、その間を隙間なく泥で埋めます。

土壁みたいにして入り口をふさぎます。

泥団子をみんなで作ります。

大人の泥遊び

みんな笑顔で作業を楽しみながらやっています。

ちょっとした仕事の中に、楽しみを見出してやる

大人です。。

泥団子完成!!

と、作業を進めている間に、窯に木も詰め終わったので

窯の入り口をふさぐ作業に移ります!

泥団子を窯の入り口まで手渡しで運びます。

バケツリレー方式です。

結構、柔らかいので、やさしく取り扱います。

窯の入り口では、石を積み上げ、渡ってきた泥で

隙間をふさぎます。

窯の中にはびっしりと木が詰められています。

切った木は無駄にしない。

そこに、自然に関わる島の人の意識が現れています。

 

自然から少し恩恵を頂いて、生活に使わせてもらう。

昔からの習慣が今も、根づいています。

ガスや電気が入る以前は、

マングローブの枝も炭にして生活に使ってきたという話を聞いたことがあります。

 

人間は自然から恩恵を頂き、また、人間が自然に手を入れることで

持続可能な森の生態系ができてくる。

この炭焼きもそういう暮らしの名残なのかもしれませんね。

そんな想いをはせている間に着実に入り口がふさがっていきます。

まさに、プロの手仕事です。

最後にみんなで泥団子を投げつけ、完全にふさぎます。

去年までは、中学生の仕事だったのですが、

大雨のため、中学生は先に帰宅したので

今年は大人の仕事

日頃のストレ 泥を壁目掛けて投げつけます

窯の入り口も塞がり、あとは火を入れるだけ。

 

火を入れて、炭出しを行うのは1ヵ月後の予定です。

結構、手間がかかる炭焼き。

地域の人たちの協力がなければ、できない行事です。

子供たちのために、地域のために

そういう想いが伝わってきた炭焼きでした。

 

ガイド廣瀬・飯田(写真/文)