浦内川の魚を考える夕べ ゆんたく会

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7月30日、西表島エコツーリズム協会主催で

「浦内川の魚を考える夕べ ゆんたく会」というイベントが開催されました。

 

「ゆんたく」とは、沖縄の方言で、

何人かで集まっておしゃべりする井戸端会議のようなもの。を意味するようです。

いわゆる、ノンクロン。

 

どんな話がされるか、気になり出向いてみました。

浦内川や、西表島の魚を研究している

日本魚類学自然保護委員の先生を招いてのお話から会はスタートしました。

 

西表島の川、特に浦内川は魚の種類が

日本一多い、日本一珍しい魚がいる、日本一大きな川魚がいる川のようです。

近所に流れる大きな川としか思ってなかった川が日本一を連発する川だとは!!

全然知りませんでした。。。

また、うすうす勘づいていたことですが、

純淡水魚が少ないということも裏づけを得れて、とても勉強になる会でした。

また、再度、西表島の自然に驚くと共に、

誇りに思えるような自然があるのだなと感じました。

 

後半には、その浦内川で飲料用の水の取水を行う工事が進んでいること

生態系への影響はどうなのかという議論が交わされ、とても白熱していました。

 

行政機関やアセスメント会社の話によると、環境への影響はないとのこと。

住民サイドからしたら、本当に影響はないのか?

自然が壊れてしまうのではないの?

との不安。。

 

諫早湾の問題等でも、

当初は環境への影響はないため、堤防を締め切るという行動に移った結果

あのような問題になったり。。

正直、どうなの??という議論が交わされていました。

 

自分は、大学生の時に生物と化学を融合した分野の勉強をしていたのですが、

この問題に関しては、「正直、やってみないとわからない」が結論なのかなと感じました。

自然のメカニズムを解明することはできても、

その仕組みを人工的に作り出すことは難しい。

そこには、目に見えない微生物や、栄養素、化学的成分が複雑に絡みあい、

二次的、三次的な関連性を示してくるからです。

 

あたりまえのようにある自然にも、人間が手を加えている自然にも

それぞれにバランスがあり、世界は均衡を保って成り立っています。

そのバランスのある一つのファクターを変えたことによる影響は、

本当に行ってみなければわからない。

 

今までのバランスを保てるレベルなのか、

新しいバランスが出来上がりガラッと環境が変わってしまうのか。

昔から続くことがよいのか、変化を新たな世代への躍進と捉えるべきなのか。

それは、私達の考え方一つで変わってしまうものです。

 

人間が便利を求め過ぎると、自然は壊れるのはあたりまえです。

今の日本の都会を見れば、明らかです。

田舎だからといって便利を求めてはいけないということもありません。

必要なのは、どのくらいの便利さを住民が求めているかということ。

 

ある人は10段階中3でいいやと思っていても、7の人もいれば、10の人もいる。

自分の住んでいるところでは、どれくらいが理想?最低限必要なのはどれくらい?

これらを腹を割って話し合える場があれば、また違ってくるのかなと思います。

 

これは、西表島だけの問題ではなく、日本の各地域、世界の各地域でも同じことです。

これからの日本はどんな日本になっていくべきか?

 

のんびりおしゃべりする会だと思って行ったゆんたく会。

思いがけないことに

このような大きな問題を僕たち自身が考えて、

実行に移していかなければならないなと感じさせられた会でした。

 

ガイド飯田(写真/文)

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