第35回 上原地区青年会芸能発表会

西表島には、フェリーの入る港が2港あります。

上原港と大原港。

この港周辺は人も多く、西表島でも栄えている場所です。

 

LBカヤックのガイドは、上原地区青年会に所属しています。

その上原地区で、毎年行われる行事があります。

その名も「芸能発表会」

芸能というと、芸能人とか有名人を思い浮かべるかもしれませんが、

こちらでは、伝統芸能の意味。

 

民謡、古典、新しい踊り

様々な演目を踊る発表会です。

この発表会までに約2か月間

それぞれのパートに分かれて練習を行ってきました。

 

この発表会は、伝統を新しい世代に伝える。

伝統芸能を学ぶことによって、その土地の文化、生活、考え方、生き方を学ぶ。

そういう意味が込められています。

 

地域の先輩方が踊りの先生になってくれ、教えてくれました。

先生は厳しくもあり、優しくもあり。

2か月間、みっちり指導してくれました。

 

先生に教えて頂くことにより、踊りを学ぶだけでなく、

先輩方との接し方、礼儀、作法も学ばせてもらいました。

踊りひとつとっても、姿勢が大事だったり、

所作のひとつひとつに神経を集中させなければ

全体として、美しい踊りにならない。

など、人生観に繋がるような教えを頂き、

踊りの概念をくつがえされた2ヶ月間でした。

 

表現こそ違いますが、武道や、茶道の心構えと似ているなと感じました。

いわば、芸能道。

そこに、受け継がれている型があり、その型に表現された生き方がある。

今回、その生き方まで汲むことはできなかったかもしれませんが、

そのこころに少しだけふれさせてもらった気がします。

先生に叱咤激励されたり、自分達で自主練したり

日頃の成果が試されます。

本番では、衣装、化粧をして舞台に挑みます。

本番前は、リラックスムードの中、準備が始まります。

しかし、衣装を着ると、とたんに緊張ムードへ。。

きっちりと着付けされ、姿勢がシャンと伸びるのがわかります。

出番前。

急にソワソワし始め、のどが渇いてきます。

でも、紅を入れているので、水も飲めない。。。

ガイド金原とガイド飯田は初化粧。

あくびをしたら、化粧が崩れる!!とのお叱りが(>_<)

毎日のように化粧をしている女性の方はすごいなと

しみじみ思いました。。。

化粧や着物が崩れないように最終調整。

あたりも暗くなりはじめ、お客さんもどんどん入ってきます。

本番開始!!

厳かな雰囲気の中、古典の演目が始まります。

デンサー節

ガイド飯田は鳩間節

ガイド金原、ガイド萩原は船浦口説

緊張しながらも、踊りきりました!

 

古典だけではなく、くだけた余興も。

子どもたちにとっては、移動映画館のようなもの。

娯楽の少ない西表島では数少ないお祭りです。

過去2回連続で講演された「海ゴリラ」も人気の演目!

海ゴリラ目当てに来場する子どもたちも多くいます。

一緒に演目に参加することになった子どもたち。

海ゴリラがどうしても見たいらしく、舞台裏でソワソワ。

「踊る前に、海ゴリラ見れますか?」という質問がくるほど。

人気です!!

伝統だけではなく、新しい演目を加えることによって

新しい風を吹く込みます。

エイサーもその一つ。

エイサー自体は古くからある芸能です。

昔は、演武だったみたいです。

型があり、その型を披露するのがエイサー。

今でも型はありますが、アレンジされており、

踊りの要素が多くなってきているようです。

軽快なリズムに乗せて、大きく踊る。

華やかな踊りです。

 

伝統があり、革新があり

伝統が受け継がれていくなかで、時代に合わせて少しづつ形を変え

刷新されていく、そしてそれがまた伝統となり。

人の生活が伝統をつくり、さらに作り変えていく。

その場所に住んでいる自分達自身が伝統の担い手であり、作り手でもある。

そして、それが文化となる。

文化は以前に作られたもの、日々変化していくもの。

その文化のにない手として、僕達自身が責任をもって、行動しなくてはならないなと気付かせてもらえた行事でした。

上原地区青年会芸能発表会は来年も開催されます。

八重山地方の文化にふれる絶好の機会です。

雄大で美しい自然だけでなく、文化も魅力的な八重山。

11月に西表島にご旅行の方は、芸能発表会に合わせてスケジュールを組んでみては。

是非、西表島に宿泊して見ていってください!!

普段は味わえない伝統文化に触れられますよ。

 

ガイド飯田(写真/文)、ガイド廣瀬(写真)

Special THANKS! 地域のみなさん。