イリオモテヤマネコがいなくなる日

イリオモテヤマネコを絶滅させない!

西表島の特徴

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生物多様性の島

西表島は東洋のガラパゴスとも呼ばれる、生態系の多様性にあふれる島です。
島のいたるところに天然記念物が生活しています。
最も有名なのが、「イリオモテヤマネコ」

イリオモテヤマネコ

今から、51年前に発見された動物で、
20世紀に入ってから発見された中型以上の哺乳類はとても珍しいものでした。
去年、50周年記念として「ヤマネコの日」が竹富町で制定され、
51年目の今年、「イリオモテヤマネコ」の銅像が設置されました。

西表島のいきものたち

西表島はヤマネコだけではなく、カンムリワシ、セマルハコガメ、トカゲ、カニと
大小、多種多様な生き物が生活の場として生きている島。
動物だけでなく、植物、景色も素晴らしいです。

西表島の生態系

国内でも最大規模のマングローブ林、亜熱帯の森、世界有数のサンゴ礁が広がっています。
自然とヒトが共存する島。生態系と多様性が保たれている島。
それが西表島の美しい景色をつくり出しています。

西表島で増え続ける問題

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近年、西表島が注目されているのは嬉しいことですが、
島内での交通量も増え、動物達との交通事故が増えているのも現状です。

どうぶつたちの交通事故

道路を走行していても、トカゲ、カエル、ネズミ、ヘビ、鳥
と多くの生き物たちの亡骸を目にします。
突然飛び出してくる動物たちもいますが、多くは
車のスピードの出しすぎによって亡くなっているものと考えられています。

西表島の法定速度は最大40km

西表島の島内法定速度は最大時速40kmと決まっています。
私自身、速度を測ることはできませんが、
普段、車を運転していても明らかに40km以上出ている車を見かけます。
新聞には以前に比べるとスピードは落ちたみたいですが
速度オーバーで走る車が多いという記事も出ていました。

イリオモテヤマネコの交通事故

イリオモテヤマネコの交通事故も多発しており、
去年は公式に6頭死亡、原因不明が2頭の合わせて8頭が亡くなっています。
イリオモテヤマネコは100頭前後しかいない
と言われているので、たった1年で全体の8%にもあたる数が亡くなってしまっていることになります。

イリオモテヤマネコの事故件数は増加傾向

1978年以降、記録が残っている限りでは75件(うち72件で死亡確認)
の事故が起こっているようです。
イリオモテヤマネコ事故件数
38年で75件、直近6年間(2010年~2016年)で28件起こっています。
増加傾向にあることがわかります。

ロードキルは西表島だけの問題ではない

ロードキル=道路での死亡事故

野生動物が道路に出てきて、ひかれてしまう。
このことをロードキルといい、
西表島だけでなく一般的に社会的で問題になっていることです。

イリオモテヤマネコが減少する?

本州ではタヌキがひかれたり、沖縄本島ではヤンバルクイナがひかれたり
と車社会になった現代、人間だけでなく様々な動物が命を落としています。
西表島ではイリオモテヤマネコが交通事故に遭い死亡しています。
最近6年間は28件の事故が起き、加速していると考えられています。
イリオモテヤマネコが増えるのが早いか、事故死や自然死によって減少するのが早いか。
そのバランスが崩れた時、島の生態系が刷新される。
このままではいずれ、そういう変化が訪れると思います。

生態系が崩れる?

生態系や生物多様性の顕著な地域として
世界遺産登録した場合、その生態系が脅かされたり
多様性が失われることはあってはならないことです。
そのような危機に陥らないために
マネジメントしていく必要が出てきます。
イリオモテヤマネコの数の減少は
西表島生態系の崩壊に繋がりかねない一大事です。
ですから、西表島の生き物のロードキル。
この問題は避けては通れない問題になってきます。

車の影響を減らす

車による減少を最小限にするためには、
車を使わない。
それが一番だと思いますが、現代生活をする上で
この方法は難しいです。

ロードキルを減らす方法

やり方としては
1)車の量を規制する、道路に出てこないように工夫する(機会を減らす)
2)走行速度を落とす(重度を減らす)
3)緊急時の対応を迅速にする(生存率を高める)
といった手段としては考えられますが、大規模な規制などは難しいでしょう。

西表島から車が消える?

これから事故が減らないようですと、
法律的にできるかどうかわかりませんが、
西表島に入ってくる車には工夫をして、
アクセルをどれだけ踏んでも40km以上は出ない車だけ走らせる。
とか、西表島島内を循環するバスを走らせ一般車の数を減らす。
や、減速帯を島の道路全域に敷く。
道路にデコボコをつけ早く走れないようにする。
西表島の地下にトンネルを掘ってトンネル内だけ車を走らせるなど
費用対効果の伴わない巨額の費用をかけたり、
突飛な発想をしなくてはならない可能性も。。。
あり得ないとはおもいますが、極端な発想では、車禁止!となる可能性も。。。
そこには、自由が失われる可能性も秘めています。

ヤマネコの事故はどうして起こるの?

西表島ではネットを設置したり、制限速度を守るよう呼びかけを行ったり
道路の下に動物が通れるトンネルを設置したり、事故の多い所に減速帯を設置したりと
様々な工夫を行っていますが、死亡事故が起きているが現状です。

本当の原因は何?

原因も様々考えられていますが、推測でしか原因がわからず
本質的なものがわからないというのが現状です。
「ヤマネコの亡骸からの推測では走行速度が速い車に轢かれたのではないか」
という推測が出ています。
外傷だけでしたら、その推測が正しい確率が高いですが、
なぜ、事故が増え続けるのでしょうか。
別の原因がまだあるのではないかと考えたりもします。

私たちができること

自分も含めて、各々が希少な生き物が生活している島で運転している
という意識を持って運転することが大事になってきます。
車で轢かれているのなら、自分が自分の行動を管理すれば
事故は減るはずです。
自然淘汰ならいざしらず、
イリオモテヤマネコを人間の手で絶滅させてしまってはいけません。
イリオモテヤマネコを絶滅させないために
今、私たちができることは、自分の行動を管理すること。
簡単なことですが抑制しなければならないことも出てくると思います。
希少な生き物がいつでてきても大丈夫なように日頃から気を付ける。
自分なりのルールを作り守るのも一つの手かもしれません。

行政機関や専門家の方々にやってもらいたい事

ヤマネコの情報をもっと欲しいというのは島に住んでいると感じることです。
島のどの部分でいつ目撃されたという情報はあるのですが、
ヤマネコの寿命はどのくらいなの?とか、
道路に出てこないようにするにはどうしたらいいの?
時速40kmの速度を守れば、本当に死亡事故は無くなるの?
という基本的な情報は不足しています。
調べればわかるのかもしれませんが、調べないとわからない。
西表島島内で認知されていないです。
イリオモテヤマネコは発見されて50年程度ですから
詳しいことはわからないかもしれません。
しかし、遺伝子的にはベンガルヤマネコの亜種ではないかとわかっているので
ベンガルヤマネコの習性や嗜好性などに似ている可能性はあるのではないでしょうか。
ベンガルヤマネコの学名がつけられたのは1792年。
生態や習性の調査もされているはずです。
詳しく論文等を探したわけではないのでわかりませんが、
推定でもいいので、仮説、情報を投げかけてほしいです。

依存し過ぎない

現状では、車を使わない。ということはできないので
注意して行動するということを心がけたいです。
便利なもの、便利なことには依存してしまいますが、
必要以上に使わない。

大いなる力には、責任が伴う

この言葉を忘れずに車を運転していきたいです。 皆が意識的に行動していくことで、
人間の手による破壊は影響を少なくできると信じています。

 

ガイド飯田(写真/文)

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