西表島で世界自然遺産登録にむけたフォーラムが開催されました。

こんにちは。ガイド飯田です。

 

少し前の話になるのですが、

西表島で「世界自然遺産登録にむけたフォーラム」が開催されました。

 

世界自然遺産登録にむけて動き出している西表島では、

最近、世界遺産の話が島内でも聞こえてきます。

 

今回のフォーラムでは、世界自然遺産とはどういうものなのか、

世界自然遺産になったらどうなるのか、

世界自然遺産についてや、各団体の島内での取り組み

などが発表されていました。

 

西表島での世界自然遺産登録にむけたフォーラム

 

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身近になった世界遺産

富士山が世界文化遺産に認定されたり、

世界遺産という言葉は、最近よ耳にします。

テレビ番組でも、外国の世界遺産をとりあげた放映をしていたりします。

 

沖縄でも、沖縄本島のグスク(城)群が世界文化遺産に認定される

などしており、何か特別なものでもなく、日常的なものになってきたな

なんて雰囲気も感じています。

 

西表島が世界遺産に登録されるのが、

いいのか悪いのかはわかりませんが、

世界遺産の波が、沖縄の離島まで押し寄せてきているんだな

と感じます。

 

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世界自然遺産候補地は決まっていた

国の機関である環境省さんや林野庁さんは1993年前後には、

屋久島、、白神山地、知床、小笠原、琉球弧の5か所を

「世界自然遺産に登録する候補地」と決めていたようです。

25年ぐらいの年月をかけて、着々と進めてきたのだなと感じます。

 

日本最後の世界自然遺産登録地として「奄美大島、徳之島、やんばる、西表島」

があげられています。

これらをグループとして登録を目指しているようです。

 

世界遺産になったらどうなるの?

住んでいる人たちへの説明として、こういうフォーラムを開催しているのですが、

住民サイドの目線からすると「で、どうなるの?」と感じます。

フォーラムでは現在30万人の観光で来られている方が70万人になるとか

自然が壊されるのではないかとか、泊まる場所がないんじゃないかとか

いろんな話が出ていましたが、本当に70万人も来るの?

と疑問に思います。

 

来てほしいという希望的観測も含まれた数字だとは思いますが、

70万人来たら、実際にどうなるのか?

ということについて、まったく見えないので、イメージすらわきません。

 

来島する人が増えるのがいいことなのか、悪いことなのか。

人が増えるということは、経済効果は高まるんだろうなと予測はできますが、

いかんせん離島です。

人が増えても、物流やインフラが急に増えるとは思えません。

となると、スーパーとかで物を買うのがますます不便になるの?

とか、ネットで買い物することがますます増えるの?

なんてことを考えたり。

 

予測だけでビジョンが見えない現状

予想や予測はできますが、

実際のビジョンが、まだないように感じます。

 

「どうなるか」という起こりそうな現象への予測だけでなく、

「どうしたいか」、「どんな島にしていきたいか」という

自分たちが未来を作っていくための意見が聞きたかったなと思います。

 

変化しないものはない

話に出てきたのは、「自然が壊れる」「人が多くなる」など、

何かネガティブなものが多い気がします。

 

ずっと変わらないというのがいいのかもしれませんが、

自然界の法則を見ていても、

「変化しないもの」はこの世に存在しないようです。

 

世界遺産になってもならなくても

西表島自体(自然)が変化しないわけがないので、

その変化をどう受け入れるか、乗り切るかに今後がかかっている気がします。

 

実感がわかない世界遺産

登録されるかどうかわかりませんが、

登録されたら「明日から、ここは世界遺産です」なんて言われたりもするのでしょう。

いきなり、世界遺産ですって言われても、実感がわきそうにありません。

「ああ、そうなの?」と他人事になるような気がします。

 

「世界遺産とは何か?」を説明するのではなく、

「世界遺産になったら西表島はどうなるのか」、「世界遺産にして何を守るのか」

を説明しないと、世界遺産がまったく身近に感じれないと思います。

 

いい経験させてもらえているなぁ

こんなことを考えるのは西表島に実際に生活しているからだと思います。

自分の生活に密接にかかわってくるから。

外から見ていても論理的に説明できるかもしれませんが

当事者じゃないとわからないこともあります。

 

素直に、いい経験させてもらえているなと感じます。

 

本当の意味の共生を目指すべき

このまま多数決でものが決まっていくのか、

はたまた、いろんな意見が聞き入れられるのか

折衷案になるのか個性的な案になるのか。

 

どう進んでいくのかは全くわかりませんが

西表島という自然環境は好きなので

ニンゲンの見解だけで物事が決まれなければいいなと感じます。

 

モノ言わぬ動物たちもこの島に住んでいます。

自然環境は動物、植物すべてのものです。

 

個人的には、

「本当の意味での共生」を目指すべきじゃないかなと感じます。

 

まずは、ニンゲン界には植物界や動物界を統合して考えられる

明確なビジョンを持ったリーダーが必要ですね。

 

ガイド飯田(写真/文)

 

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