Posts Tagged ‘世界遺産’

【特定外来生物:注意!】このカエルを西表島で見たら注意!

西表島でオオヒキガエル見つかる!

5月23日西表島の古見集落でオオヒキガエルが発見されました。

カエルが見つかったのがそんなに珍しいの?と思うでしょう。

そもそも、オオヒキガエルって何?

オオヒキガエルとは?

オオヒキガエル

出典元:環境省・西表自然保護官事務所

中南米原産の体長8~15cmの大型のカエルで、主に低地の池、水田などに生息します。

敵に襲われると毒を出します。さわるのは問題ありませんが、

オオヒキガエルを食べたヘビなどが毒によって死んでしまうこともあります。

サトウキビ畑の害虫駆除のため、南大東島や石垣島へ持ち込まれました。

人間が役立てるために持ち込んだ生き物ですが、繁殖力が強く、

元々いた生き物に影響を与えてしまう生き物です。

特定外来生物といわれています。

特定外来生物とは?

環境省のホームページによると

外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。

引用元:環境省

簡単に言うと、海外出身の生態系などに被害を及ぼす生き物のことです。

外来生物法という法律があり、特定外来生物に関して規制されています。

最近22種追加指定され、テレビでよく見るアリゲーターガーも特定外来生物になりました。

2018年4月から規制対称になると報道されています。

規制されます

1、飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止されます。

2、輸入することが原則禁止されます。

3、野外へ放つ、植える及びまくことが禁止されます。

4、許可を受けて飼養等する者が、飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡しなどをすることが禁止されます。これには販売することも含まれます。

5、許可を受けて飼養等する場合、その個体等にマイクロチップを埋め込むなどの個体識別等の措置を講じる義務があります。

罰則もあります

重い場合は※ 個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金に該当する。こともあります。

オオヒキガエルが西表島で見つかる

そのオオヒキガエルが西表島で見つかった。。。

西表島では2007年以来、10年ぶりの捕獲のようで、

物資に紛れて入ってきたのではないかと言われています。

外来種の影響

西表島では、ホテイアオイ、ボタンウキクサ、

アメリカハマグルマなどの外来種が今、問題になっています。

外来種は繁殖力が強く早いので、在来種(元々いた生き物たち)よりも多くなり

在来種が減ってしまう。

そんな現象が西表島でも起こっています。

生態系崩壊の危機

放っておくと、西表島の生態系が崩れる危険性もあります。

以前、特定外来生物のシロアゴガエルが西表島の上原地区で見つかったこともあり

その時は地元の有志たちが、シロアゴバスターズというチームを結成し

日々パトロールにあたっていたこともあります。

小さな島で、微妙なバランスで成り立っています。

影響力が強い生き物などが入ってきてしまうと、そのバランスが大きく崩れます。

世界遺産登録と外来種

世界遺産登録に向けて動き出している西表島。

持続可能

世界遺産登録時には「持続可能」という条件がつきます。

生態系が崩れないように外来種の管理が必須。

定期的にモニタリング(調査)をして変化を数字で管理する。

そういう活動が必要になってきます。

外来種の認識

島に住んでいる人たちを中心に、どんな脅威があるのか

どんな生き物が外来種なのか、事前に知る必要があります。

知っているようで知らない外来種。

身近にいすぎて、これも外来種なの???

と思う生き物もいます。

以前のブログでも書きましたが、「デイゴ」も外来種。

外来種を完全に駆除することはできないので

外来種とどう付き合うか、外国風に言えば、どう管理していくのか

が大事になってきます。

今後、カエルを見る目も変わってきます。

 

ガイド飯田(文)写真の出典元:環境省・西表自然保護官事務所

世界遺産登録に向けてのルール作り

12660485_743888922408705_1113291102_n

「世界遺産と観光地域づくりフォーラム in 西表」が
西表島上原地域で開催されました。

 

観光カリスマの山田桂一郎さんを講師に迎え、
世界遺産登録と観光地域づくりをテーマに講演して頂きました。
環境資源の少なく、多様な民族が暮らすスイスで
地域づくりを手がけられている方です。

 

スイスでは意思決定に合意形成が必要なこと。
日本の観光協会と海外の観光協会の違いなど、
西表島の内部にいるだけでは得られない情報を講演して頂きました。
とても刺激となると共に、今後の西表島世界遺産登録に向けて
何をしていかなければならないか。
そのようなことを考えさせられる機会となりました。

 

弊社LBカヤックの社長も、西表島に30年ほど住んでおり、
竹富町観光協会の西表世界自然遺産研究委員会の委員長を務めたり、
西表島の世界遺産登録に向けて精力的に活動している一人です。

 

エコツーリズムという難解な活動を西表島に導入に伴い、
西表島エコツーリズム協会の創設、初代会長を務めるなどしてきました。
しかし、エコツーリズム協会発足時は、地域の人々に全く受け入れてもらえなかったようです。
自然、環境というが、環境を壊しているのは、ガイド業を営む人たちではないか、というご指摘をいただいたこともあります。
社長自身、島出身の人間ではなく、内地(東京)出身の人間という背景もあります。
西表島でエコツーリズムを理解してもらうには、地域と共に活動を行わなければならない。
地域の人達の一員にならせてもらうことからはじめなくてはならないなと強く感じたようです。

 

西表島エコツーリズム協会立ち上げ時は、西表島で個人観光は主要な産業ではなく、
観光業者数も少なかったようです。
共通ルールは無くても、業者数が少なかったためか、大きな環境破壊には繋がりませんでした。

 

23年前には数えるぐらいしかなかったカヌー業やガイド業をする人々の数も
現在では、カヌー・カヤック業者だけでも約80業者ぐらいになっているようです。
誰でもガイドになれる、ガイド業が開業できるというのが現状です。
昔は、業者数も少なかったので、自由に活動しても、緑の成長力、浄化力で自然自身が修復できていました。

 

地域活動を通して、西表島の地域の中に入らせてもらえた現在の立場に立ってみると、
昔、最もやり残して悔いていることは、西表島観光のルールを作ることだそうです。
23年前、これほど業者数が増えるとは、予想もできませんでした。

 

それぞれが気をつけて活動しているつもりでも、人が自然に入ることによって少しづつ環境は傷ついていきます。
昔より多くの人が入るようになっっている現在、未来は、その度合いも大きくなっていくはずです。
自然に入る機会が増えた今、いたずらに自然を破壊しないためにも、共通のルールは必要になってくると感じます。

 

具体的にあげると、自然の中でのトイレ問題。携帯トイレを持参し、自分の排泄物は自分で処理する仕組みづくり。
今より公共のトイレを増やす必要もあるかもしれません。トイレを増やせば、下水道の整備も欠かせません。
設備までいくと、地域住民だけでは作ることはできません。町や県、国の関係部署の支援も必要となってきます。

 

西表島の自然を守るためにしなければならないことは、これだけではなく、まだまだ山ほどあります。
その起こり得る問題のひとつひとつを、地域の人と行政と共に話し合い解決策を作っていく。
自然にも人にもやさしい西表島を実現させるために、自然を未来に残していくために。
ソフト面、ハード面の整備、それを運用するためのルール作りが必要になってきている。

 

弊社社長も、フォーラムの最後に、
持続可能な自然利用をするためには、システム。
仕組み作りが必要となってきます。
その仕組みの肝として、ルールの作成は必要不可欠なこと。
当時できなかったルール作りを、この機会に是非とも実現させたい。
実現させなければならない。
西表島の環境、自然、地域、人を、子や孫の代まで受け継がせていくために。
業者間だけではなく、西表島に住んでいる島民の皆さんと、ルールを作っていきたい。
という、想いを言葉にし、話をしていました。

 

西表島では、世界遺産登録に向けて急ピッチで整備が進められています。
2016年2月5日には環境省の発表で、3月下旬を目標に、
西表島全域を国立公園化するということも発表されました。
世界遺産登録を利用してこの機会にルールを作る。
もしかすると、最後の機会となるかもしれません。
そのように考えています。
だから、『覚悟』して、ルール作りを邁進していきます。