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イリオモテボタル調査・観察会

2016年1月13日に西表島の祖納という集落で行われた

イリオモテボタル調査・観察会に参加してきました!

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この調査・観察会は今年で6年目らしく、毎年この時期になると行われている行事です。

環境省モニタリングサイト1000事業のコアサイトに指定されているもので

毎年、島の小学生や大人たちが交じり合いながらホタルについて学んでいく場です。

 

夕方6時、今の時期はまだ明るい時間帯ですが

イリオモテボタルの活動し始める時間帯です。

7時を過ぎると別の種類のホタルも光ってしまうため、イリオモテボタルは早い時間から光り始めます。

イリオモテボタルが活動する時間は短く、限られています。

 

そんなホタルを探しに集落を散策してきました。

イリオモテボタルはメスが光り、オスは光りません。

落ち葉や石垣の中で光り、オスに見つけてもらいます。

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石垣や道端の土の上を中心に進めていきます。

 

石垣といっても、西表島や八重山の石垣は、サンゴや琉球石灰岩(薄い石のようなもの)

を積み上げたもので隙間が空いており、隙間は生き物の住処になっていたりもします。

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ホタルのいそうな隙間をくまなく調べていくと。

石垣の奥に強い光が!

イリオモテボタルの光です。

やや緑がかった強い黄色の光。

メスがお尻を上げて光ります。

イリオモテボタルのメスは芋虫のような形をしており、逆立ちをして光るのです。

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あたりも段々暗くなってきて、

あちこちで「ホタル見つけたよ!」との声があがります。

子供たちの方が目線が低いのと、目が聡いので

多くのホタルを見つけてくれます!

 

調査地を6つに分け、それぞれのグループで手分けして見つけます。

調査時間は1時間弱の時間でしたが、今年は165個体を見つけることができました。

去年は30個体程度だったので、今年はホタルが多く発生しているようです。

以前の最高記録に迫る勢いです。

今年の気候は雨が少なく、台風も少なく

暑かった印象ですが、ホタルにとっては好条件だったのかもしれません。

調査中の気温も18℃前後だったことも要因かもしれません。

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公民館へ帰ってから調査報告をしたり、

感想を言い合ったり

お互いの仮説を話したりと

モニタリングの結果も皆で共有します。

 

小さいころから、このような体験ができる西表島の子供たちは

いいなと思う自分がいたり。

そこに参加させてもらえて、ありがたいなと思いました。

これからも、このような活動は続いていってほしいものです。

 

ガイド飯田(写真/文)

大潮の夜(マイナス潮位)

冬の大潮。

冬の大潮と言えば、夜中(1時~3時前後)に潮位がマイナスを記録するときがあります。

スーパームーンで盛り上がった2016年11月14日の翌日。

ひそかに潮が大きく引き、-4cmの潮位を記録しました。

 

このように潮位がマイナスになると、

普段、海の底に沈んでいるサンゴや石灰岩が顔を出します。

海の生き物も多く出現するこの夜、

生き物観察に星砂海岸へ出かけてみました。

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68年ぶりのスーパームーンの翌日。

ほぼスーパームーンなので、月明かりが綺麗です。

夜中の1時だとは信じられないくらいの明るさ。

テンションが上がっていきます!

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普段は日中に来ている星砂海岸。

夜に見る海は深く、厳かでありながら、優しい響きを奏でています。

星が綺麗に見え、普段の雰囲気とは全く違います。

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歩いてみると、潮が引いており、浅瀬が広がっています。

この日は、夜中の2時24分が一番引く時間帯。

1時から星砂入りをして、準備はばっちりです!

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リーフのエッジに向かって歩いていくと、サンゴが水面へ露出している場所がありました!

普段、海の中で見るサンゴ。

地上に出ていると違和感があります。

サンゴのまわりには、シャコやカニが沢山歩いています。

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サンゴを踏まないように、浅瀬の水の中を移動していきます。

陸の方を見てみると、サンゴに、海に砂浜、星空と幻想的な風景が広がっています。

普段生活している西表島とは思えない光景。

どこか別の世界に迷い込んだようです。

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サンゴの高さは以外に高く、旺盛に成長している様子がわかります。

今年は白化が問題になったサンゴ。

除々に褐虫藻が戻ってきているようで、少し色づいてきました。

世界的に地球温暖化が進んできています。

私たちの生活、エネルギーの使い方に、自然が警鐘を鳴らしているような。

そんな光景が広がっていました。

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イカ、カニ、エビ、タコと数多くの生き物が出てきてくれましたが、

星砂海岸の主なのではないかと思える、大きいサイズの法螺貝に入ったヤドカリも顔を出してくれました!

鋏まれたら痛いだろうなと思わせる大きい鋏。

ビビリながらも、じっくり観察。

貝から出てきたらどうしよう。。。

そんな思いが頭をよぎりましたが、無事何事もなく観察終了!

夜中の3時30分。

生き物たちに別れを告げて、夜の海を後にしました。

 

夜中に大潮で潮位がマイナスになるのは冬の時期だけ。

西表島へお越しの際は、日中の森林や川だけでなく、

夜の海体験!

そんな遊びもしてみては?

 

次回は、11月30日のマイナス10cm!!

今回よりも、もっと引く海。

今度はどんな出会いがあるか楽しみです。

 

西表島へお越しの際は、天気だけでなく

潮位も気にしてみてください!

普段気にもとめないことですが、面白い体験ができます。

西表島に泊まっての大潮体験。

ぜひぜひ、一緒に夜の海で遊んでみませんか?

 

ガイド飯田(写真/文)

水難救助員、シュノーケリングインストラクター資格更新講習

本日は沖縄マリンレジャーセイフティービューロー(OMSB)主催の

水難救助員、シュノーケリングインストラクターの継続講習へ行ってきました。

 

エル・ビー・カヤックのガイドは全員、OMSBの水難救助員、シュノーケリングインストラクターの資格を保有しており

安全、安心なツアーを心掛けています。

 

今回の講習は石垣島で開催されるため、全員で石垣島へ行ってきました。

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最初に座学で、過去5年間の水難事故の推移を学び、

沖縄での水難事故の多さを目の当たりにしました。

自分達も気を付けなければならないな。

そんな、気持ちに改めてさせられる出来事でした。

観光の方の事故もありますが、米軍の方が水難事故を起こす事例もあり

自然の脅威と偉大さ、人間の感受性を磨く必要があること。

そのような事を感じ、感覚の鋭いガイドを目指さなければなと思いました。

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また、サンゴに関しての講義もあり

カヤックだけではなく、沖縄独自の生き物、自然を勉強させてもらういい機会にもなりました。

サンゴが人の住んでいる島の側に生育していることの貴重性。

サンゴが造り出した造形物を資源として利用できることの幸せさ。

そんな貴重で希少なものが身近にある有難さ。

西表島に住んでいると、当たり前のように身近にあるサンゴの凄さ

大切さを思い知らされる内容でした。

サンゴ素人のガイド飯田でも分かりやすく話してもらえ、

もっと、サンゴのことを知りたい、勉強したい!という気持ちになりました。

来年は、サンゴの素晴らしさを伝えれるガイドに成長したいです!!

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日本赤十字の方による

AEDの使い方、心肺蘇生の仕方についての講習もありました。

年に2~3回は講習を受けているので、

問題ないだろうと思っても、実際やってみると

案外、緊張して頭がちょっと混乱し、手順を忘れたり

上手くできないものだなと、改めて感じました。

あまり出くわしたくはないですが、

いざという時、しっかりとできるように

日常的な練習をもっとしていかなければならないなと感じました。

 

また、マニュアルの方も年々、細かく改正されているようで、

3年前には別の習い方をした所が変わっていたりしました。

日々、生存率を高めるために改訂しているので、

心構えも見習わなければ

そう思える講習でした。

 

日々、訓練、日々、勉強

ガイドとして人間として、まだまだ、成長していきたいです!

 

ガイド飯田(写真/文)

明るいと晴れやすい?

あなたは晴れ女?雨女?

 

雲の少ない日は青空が広がる西表島。

もうすぐ夏の予感です。

 

先日、自称晴れ女のお客さんと

『船浮湾&水落の滝(S1)』へツアーに行ってきた時、

青空があまりにも綺麗すぎて、写真を撮ってしまいました。

想い出は目に焼きつける派としては、不覚。。

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5月、6月でも天気のいい日はこのような青空が広がります。

ましてや、7月、8月となると

この比ではない絶景が!!

 

天気はその日その日によって変わります。

個人的には、この時期はずっと晴れていてほしいですが。

そればかりは、時の運!!

 

よく、晴れ男や雨男と言われますが、

天気予報すらくつがえすだけの

パワーを持ったお客さんは存在するようです。

恐るべし晴れ女。。いえいえ、晴れ女様様です!!

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晴れ男や晴れ女という方は明るく楽天的な方が多いという印象。

ガイド自身が晴れ男だったら、毎日晴れ!?

なんて妄想しながらも、

晴れの陽気を呼べる明るい男を目指したいものです!!

 

ガイド飯田(写真/文)

沖縄・奄美が梅雨入り!!

2016年5月16日午前。

沖縄気象台と鹿児島地方気象台が

沖縄・奄美が梅雨入りしたとみられると発表をしました。

 

沖縄では平年より7日遅い梅雨入り、昨年に比べると4日早い梅雨入り。

奄美では、平年より5日遅い梅雨入り、昨年より3日早い梅雨入り。

ということで、平年からは遅れているものの、昨年よりは早い梅雨入りです!

 

こころなしか、雨も元気に降っている気がします。

雨が降ると、待っていたように植物が元気に成長し始めます。

西表島は植物が多いため、その様子がよくわかります!

 

ツアー中にも、雨が降る時もありますが、

雨があがった後、

日射しが差し込んでくれると、とても綺麗な景色が広がります!

船浮湾と水落の滝コース【S1】では、このような光景も見られます!!

 

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まるで、スポットライトを当てたかのように、テッポウユリが輝いていたり

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滝に向うと、最近は晴れの日続きで水量が少なくなっていた滝が

水量を取り戻していたり!!

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のんびり眺めるも、よし。

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水浴びも気持ちいいです!

 

水の多い西表島。

雨も含めて、思いっきりずぶ濡れになり

水で遊ぶ!

水で遊べる!!

時期が到来しました!!!

 

無駄にテンションが上がってしましましたが、

水好き、泳ぐの大好きなガイド飯田がお送りしました。

 

西表島で、ひと足早い水遊び。

思いっきり、楽しんじゃいましょう!!

 

ガイド飯田(写真/文)

ガンバレ金原さん!!(第1弾。スキルアップキャンプ)

2016年2月末日をもって、LBカヤックガイド金原がアフリカへ旅立ちました。

LBカヤックのガイドの中で、最も古参だったガイド。

野生動物の勉強をし、西表島の自然の中で働いていましたが、

スケールの大きな金原にとっては、西表島は狭すぎたのかもしれません。

西表島への愛をたずさえながら、新天地アフリカへ!!

 

金原のガイドは体験できなくなりますが、引き続きご愛顧いただけたらと思います。

金原もツアーに参加いただいた皆様へ大変感謝しておりました。

ありがとうございます!

そして、ちょっと遠いですが、アフリカにも遊びに行ってみてください!

我々も少しさみしくなりますが、金原さんの夢に向って元気に送り出したいと思います。

 

ガイド金原へのエールを込めて、『ガンバレ金原さんブログ』を更新していきたいと思います。

第1弾はスキルアップキャンプ!

ガイド金原の勇姿をお楽しみください。

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時をさかのぼること2ヶ月あまり。。

2016年2月。

西表島、LBカヤックキッチン内。

 

「ガイドとしての力量を上げる」

ある日の飲み会の最中、突然社長がそんなことを話し始めました。

 

ガイド全員「??」という表情で聞いているなか、

「ガイドたるもの、普段行っているコースだけではなく、

他のフィールドにも精通していなければならない

普段のコースは、比較的穏やかな場所で、守られている場所。

コースでは無い場所では、自然が直に襲いかかってくる。

その様な状況下でガイド自身の力量が問われる!!」

 

と言った話し合いがもたれ、

皆のスキルがお互いにどれくらいかわからない。

スキルもブラッシュアップして更に高める必要がある。

ことから、キャンプをしようということになりました。

 

何故、キャンプかというと、

昔、社長がガイドをしていたころはキャンプツアーを行っていたようです。

今、自分達がガイドするツアーは、全て日帰りツアー。

自然の中に宿泊するキャンプとは全く違い、自然の中に入っている時間も短いです。

キャンプ経験者の社長にとっては、とても簡単に思えるもの。

キャンプをする事によって、生活のスキル、モノが無い時どうしたら良いか考える力、

精神力、胆力が身に付くという事を経験から知っています。

そのことを自分達にも伝えたい、そういう想いからキャンプをする事になりました。

 

寒風吹き荒れる中、社長主導のもと、ガイド全員でスキルアップキャンプへ行ってきました。

全てが初体験のツアーの始まりです!!

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西表島の南に位置している、南風見の浜から出発。

この浜からカヤックで出発するのも初めての経験。

事前に地図を見て、地形は頭に入れていましたが、

実際に現場を見てみると、地図には記載されていない小さい岩が行く手をさえぎります。

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岩岩を抜けていくと一面、浅いリーフ。

満潮の時刻を狙ってきたのですが、準備に手間がかかり、

一番満ちている時間帯が過ぎ、潮が引き始めています。

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予定は未定。

そんな言葉が頭をよぎります。

漕げる所まで、漕ぎ、浅すぎる所はカヤックを引っ張って進む事に。

所々、リーフの切れ目があり、落とし穴のように亀裂が走っています。

水温も低いので、落ちたら大変。

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足下に十分注意を払いながら、慎重に進みます。

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そして、見えてきた、『豆腐岩』

豆腐のように見えるから、通称、豆腐岩。

綺麗な四角い形をした巨岩です。

どうやってできたのでしょうか。

崖が崩れて落ちてくるには崖から遠いところにあるし、

風や波で削れてできたにしては、四角過ぎるし。。

謎の多い岩です。

人が横に立つと、その大きさが際立ちます。

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ん、タコを見つけたようです。

しきりにタコ!タコ!と社長が叫んでいます。

ガイド廣瀬がダッシュ、タコを観察しに行きます。

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そんな、遊びをしている内に潮が完全に引いてしまい、

カヤックが珊瑚の上に打ち上げられてしまいました。。

目的地まで、あと100m

仕方ないので、全員でカヤックを持ち上げて運びます。

普段、ツアーでも準備の際や片付けの際にカヤックを運ぶのですが、

それは、足場の良い場所。

今回は、ゴツゴツとした岩の間を抜けていかなければなりません。

足をとられ、バランスを崩しながら、やっと1艇。

残り2艇もあります。。

心がくじけそうになりながら、腕がちぎれそうになりながら

やっと全艇上陸!!

 

この時の達成感、疲労感は、かつて無いもの。

ゆっくり休憩しようかと思ったのも束の間、

今度は、宿泊地の設営です。

今回は、『テント禁止!!』のお達しが出ていたので、

ブルーシートを屋根代わりにして宿泊します。

ほぼ、野営です!

5人がかりで設営。

ブルーシートを屋根代わりにするなど、初めての経験なので、

社長以外、全員、しどろもどろ。。

あたふたしながら、ポールを立て、アンカー変わりの石でロープを張ります。

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何とか、形になった所で、ひと休み。。。

とはいきません!!

夕暮れが迫ってきているので、明るい内に夕食の準備。

キャンプと言えば、カレー!!

火をおこし、ご飯を炊き、カレーを作り、魚を焼く。

同時に進行させないと、夕暮れに間に合いません。

それぞれ、役割分担をして仕事を進めていきます。

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日が暮れる前にカレーができあがり、魚をほおばり

美味しく夕食を頂きました。

自然の中で食べる食事は、いつもより美味しく感じます。

味付けも凝ったものはできませんが、

シンプルな方が美味しい。

身体はシンプルなものを欲しているのでしょう。

普段の食事は、余分なものを摂ってしまっているのかな?

と考えさせられる食事でした。

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命を頂く、そのような行為が本能的であり、ありがたいことである。

命が繋がれていく。

そんな感覚を抱きながら、食物連鎖だなとしみじみと思います。

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お腹も一杯になった所で、早めの就寝。

翌日の天気は、大荒れになる予報なので、朝早く出発することに。

この様な自然の中では、一瞬の判断ミスが命取りになりかねません。

鋭気を養います。

元気なガイド3人はビーチ散策に出かけていきました。

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夜は焚火に火をくべながら、休みます。

少し寝て、起きる。

その繰り返しです。

以外にも寝袋が暖かく、テント無しでも何とかなるなと思いながら

うつらうつらと寝ます。

夜の12時を過ぎたころから、突然の大雨!!

大風も吹き荒れ、ブルーシートをバタバタと揺らします。

中央に立ててあった支柱が倒れ、社長に直撃!

 

多少のハプニングはあったものの、

ブルーシートが飛ばされるのことなく、無事、夜が明けました。

 

朝の空気はひんやりしており、

朝食の準備。

トーストに卵と残りのカレーを乗せて、カレーエッグトースト。

暖かいコーヒーが身体にしみわたります。

 

出発の準備を終え、カヤックに荷物を積み込みます。

リーフの外は波が高く危険なため、岸沿いを漕いでいこうと意思疎通を行い、

順番に出発!

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波が入ってきており、

途中ちょっとしたハプニングも起こりましたが、

無事帰還!!!

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命の尊さ、人間の小ささ、自然の偉大さ。

そして、生きるちから。

そんな全てを感じることのできた体験でした!

 

ガイド飯田(写真/文)

LBカヤックと地域コミュニティ

LBカヤックのコンセプトとして≪エコツーリズム≫を掲げています。

 

エコツーリズムとは、

地域の自然を使わせてもらい、自然体験をする。

そこから得られた利益を地域の為に使い

地域の発展、文化継承に貢献していく活動。

 

西表島には自然を守り、皆で助け合い生き抜いてきた

地域コミュニティがあります。

LBカヤックでは、体験プログラムを通して

地域コミュニティの重要性を訴え

人と自然がバランスよく生きられる社会を目指したいと考えています。

 

西表島の中でも古くからある集落の一つ、古見。

雄大な自然のもと、のどかな原風景が広がる地域です。

LBカヤックでも、普段ツアーで古見地域を利用させてもらっており、

何か古見の方々に対して、恩返ししなくてはと思っておりました。

 

弊社社長が昔、青年だった時

西表島の発展を願い、青年部として一緒に活動していた地域の方から

古見小学校が120周年を迎え、記念式典を行うということを伝えてもらいました。

 

地域の方から直接、大切な式典があることを伝えてもらえるのは、

日頃からお付き合いさせて頂いている賜物かと思います。

 

是非、LBカヤックでも

古見の地の発展に役立ててほしい。

子どもたちの教育に役立ててほしい。

日頃、自然を使わせてもらっているお返しをしたい。

という想いのもと、お祝金を送らせてもらいました。

 

その気持ちが通じたのか、古見小学校から

120周年記念式典への招待を頂き、参列してきました。

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式典では、児童、保護者の方々が

伝統的な踊りを披露しいてくれ、おもてなしをしてくれました。

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伝統を引き継ぐのは、次の世代を担う子どもたちです。

大人から子どもたちに伝統が引き継がれ、継承されていく。

それも地域コミュニティが存続しているからこその継承です。

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西表島のような離島では、

多くの利益を得られるような事業というのは、少ないのが現状です。

式典の中でも、小学校を存続させるために

PTAの方々がサトウキビを栽培し、資金源にしていた

という話も今回、初めて聞かせてもらいました。

 

地域の中に入らないとわからないことが

地域の人達と関わりを持たせてもらうことで知ることができます。

 

LBカヤックが提供しているカヤック業というものも

20年前にはほとんど存在しなかった生業です。

近年でこそ、西表島でも盛んになり、恩恵を受けていますが、

それも西表島という素晴らしい地域があってこその恩恵です。

 

活動を通して、西表島という地域を、多くの人に知ってもらいたい。

伝え、西表島という素晴らしい環境を後世に残していきたい。

という気持ちがあります。

 

そのような気持ちを表現しているつもりですが、

地域の人々に伝えられているか、伝わっているか

それは、わかりません。

地域の人達にとっては、勝手にカヤックで乗り込んでくる業者。

そんな風に映っていることもあるでしょう。

 

地域の人達と接させて頂く機会として

地域の方々の想い、我々の想いを理解して頂く機会として

この度の地域活動がコミュニケーションの場として

お互いの気持ちが通じあえれば、嬉しく感じます。

 

地域。

そこに利益を還元し、地域の更なる発展に貢献させて頂きたい。

そのような、経済の好循環が生み出せれば、

自分達も地域の人達も幸せになれるのではないか。

 

西表島、竹富町の発展の一助となれば。

そのような想いの中、エコツーリズム事業を展開しています。

 

持続可能な自然利用を考えつつ、

自然という資源を、経済活動を通じて利益へと変換していく。

変換し、得られた利益を地域に還元し、

人間の生活、自然を守る活動に繋げていく。

その本来のエコツーリズムが、実践でき始めているのではないか。

そう感じさせてもらえる機会となりました。

 

これからも次世代に受け継がれていける地域創りを目指して。

地域密着エコツアーから元気で明るい社会を目指して。

そんな想いを再確認させて頂く式典でした。

 

ガイド飯田(写真/文)

節祭

節祭は、シチやシィツと呼ばれるお祭りで、

琉球文化圏の中で行われる重要なお祭りです。

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旧暦の八月から九月にかけての己亥の日から三日間行われます。

二日目が正祭の日。

俗に世乞い(ユーク)と言われ、神様に奉納するさまざまな芸能が行われます。

 

この前の芸能発表会で芸能が身近に感じ、是非行ってみたいと思う行事でした。

LBカヤックの社長宛てに招待状が届いたので、代理で参加させてもらいました。

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天候は晴れ!

絶好の祭り日和です。

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節は、本来季節の折目という意味を持っており、

この日を境に新しい節、新しい年が来ます。

本土でいう正月に相当するお祭りです。

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西表島の祖納・星立という集落で行われます。

神様をお迎えして、芸能を奉納する。

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まつりの中心となる司は、白い衣装(神衣)に身を包みお迎えします。

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お迎えする神様はミルク神。

白い大きな福々しいお顔をしています!

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荘厳な音楽と共に奉納される芸能が始まります。

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ルッポー(馬狂言)が行われたり。

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棒術が行われたり。

厳かな中にも、娯楽的要素の高いお祭りです。

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大きい動きで、見ている人々を魅了します。

打撃も強く、阿吽の呼吸。

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少年から青年まで幅広く演武が続きます。

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基本は2人1組で行われます。

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青年の方の演武は迫力満点!

客席も思わず、どよめきます。

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ところ変わって、星立の集落。

こちらでは、ハーリーが行われています。

単なる舟こぎ競争ではなく、幸せを迎えにいく舟こぎ。

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陸では、女性が見守ります。

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男衆はサバニに乗って、沖へ漕ぎ出します。

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男衆を送りだすように、無事を願うように。

踊りが始まります。

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願いを受け、意気揚々とサバニを漕ぐ。

その姿は少年のようであり、海の男でもあり。

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女性の踊りは派手なものではありませんが、どこか神秘的。

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手の動きで、こころを表す。

所作の一つ一つがとても、美しい。

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気持ちがこもった動きが指先にまで出ています。

前回踊らせてもらった鳩間節でも、指の動きは重要な要因。

姿勢、指先に魂が宿ります。

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時に、歌を口づさみ願いを込めます。

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おおきな動きはありませんが、

どこか艶やかで、華やか。

少し、哀愁というより心配するこころが表れているよう。

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そんな想いを知ってか知らずか。

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ハーリーに幸せを乗せて舞い戻ってきました。

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水しぶきをあげながら、女性のもとへ戻ります。

美しく、輝かしい。命のほとばしり。

人の生きる力が躍動しています。

命の美しさ、力強さがここに残されています。

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ハーリーも無事に終わり、

御嶽(うたき)で神事が行われます。

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厳かに、優雅に婦人たちの踊りが始まります。

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何かを招くように、祀るように。

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凛とした美しさ。

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女性ならではの、しなやかさも見てとれます。

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男性は力強く、狂言で観客を魅了。

そうしてミルク神を招きいれ、神と共に歩む。

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いつの世も願うことは一緒。

ミルクがてにしているのは『天下泰平』

子や孫の幸せを願い、争いのない世の中を創りあげます。

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そこに現れるのが『オホホ』

オホホホホという声をあげ、列に乱入してきます。

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そこで、懐から取り出すのが、

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お金。

このオホホは一億円札を持っていました!!

お金や楽しい踊りで列を崩そうと誘惑していきます。

お金に惑わされちゃいけないよという訓示でしょうか。

 

アナウンスでは、昔、外国の人がお金を持ってきて支配しようとしたが、

沖縄の人は家族が大事だと考え、相手にしなかったということがあったみたいです。

現代でもお金はもちろん大事ですが、かけがえのない家族。

命のつながり、家族、仲間とは何かということを考えさせられます。

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最後に獅子が舞い、子どもたちは大はしゃぎ!

咬まれると身体が強くなるというのは沖縄でも同じみたいです。

われ先にと獅子のもとに駆け寄ります!

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お神酒を頂いて暴れ始めた獅子は

勢い余って観客席へ!!

ガイド飯田も少し咬まれたので、身体が強くなるかな?

 

人の生命のほとばしり。

美しさを感じたお祭りでした。

自然、人、それぞれの力強さを考えさせられた一日でした。

 

ガイド飯田(写真/文)

 

ヤマネコマラソンに向けて!

毎年2月に開催されるヤマネコマラソン。

今年も、開催が決まりました!

2016年2月13日(土)

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LBカヤックでは、毎年ガイド全員参加している大会です。

西表島で行われるイベント。

少しでも地域の力になればという思いで参加させてもらってます。

 

今年も申込みを済ませ、

練習しなきゃなぁ

なんて思っていた矢先!

 

地域の公民館で花植え作業をやるとのこと。

ただ、植えるのではなく

これもやまねこマラソンの為。

マラソンで走っている最中に、きれいな花で癒されてほしい。

そんな想いが込められている花植えです。

 

マラソンで走らせてもらう自分たちとしては、

是非とも参加しておきたい行事!

当日はツアーが入っていたり、発表会のリハーサルが入っていたりしたのですが、

時間を作って参加してきました!!

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ベゴニアの苗をプランターと鉢に植えていきます。

西表島は風が強く、背の高い植物はなぎ倒されてしまいます。

ベゴニアは、シュウカイドウ科の植物

実は、古くから日本にも自生している植物です。

西表島を含む八重山諸島にも

コウトウシュウカイドウ (B. fenicis Merr.) とマルヤマシュウカイドウ (B. laciniata Roxb. var. formosana Hay.)

の2種が自生しています。

ピナイサーラの滝周辺や、浦内川上流でも見ることができ、

ツアー中、可憐な白い花に癒されています。

 

そんなベゴニアを、プランターや沿道に備え付けの鉢に植え替えます。

その数、700苗!!

色が同じ色の方が見映えがいいね。だとか

大きさ揃えたほうがきれいだね。とか

ゆんたくしながら作業を進めます。

地域の子どもたちも手伝ってくれ、1時間ほどで終了!

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最後にカラスにイタズラされないようにネットをかけ

作業終了!

植え替えたばっかりなので、根着くまで多めに水やり。

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きれいな花を見て楽しいマラソンになればいいな。

そんな地域の人たちの想いが込められています。

普段は、何気なく見ている花ですが、

そのような想いが込められていることに気付かせてもらえた花植えでした。

 

ややもすれば、気付かれないかもしれない。

でも、喜んでもらえたら。

そんな想いで、準備を進めています!

当日だけではなく、事前の準備、裏方の仕事など

一つのイベントを作るのに、たくさんの想いがあふれています!

マラソンに参加する際は、

そのような想いの一つ一つをくみ取って頂けたらなと感じます。

 

ガイド飯田(写真/文)

津波防災の日

今日、11月5日は何の日だか知っていますか。

自分は知りませんでした。

毎年11月5日は「津波防災の日」

 

気象庁のHPによると、

 

2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震による甚大な津波被害を踏まえ、

同年6月に制定された「津波対策の推進に関する法律」において、

広く津波対策についての理解と関心を深めることを目的として、

毎年11月5日を「津波防災の日」と定めています。
11月5日は、江戸時代(1854年)に中部地方から九州地方の太平洋沿岸に

大きな津波被害をもたらし、

『稲むらの火』のモデルにもなった安政南海地震の発生した日に因んだものです。

 

とのこと。

津波対策の推進に関する法律というものがあるのも知りませんでしたが、

今日、竹富町でも防災訓練があるということで、参加してきました。

 

津波がきた場合、あなたはどこへ逃げますか?

高い建物の上、高台

いろいろあると思いますが、西表島は避難できる箇所が限られてきます。

しかも、海にも近い。

津波が来たら住宅街はのみ込まれてしまうでしょう。

 

そんな時に役立つのが防災訓練!

普段行かない避難場所の下見も兼ねての参加。

 

地震警報が発令!!

携帯電話に一斉に警報が流されます。

 

警報を見てから、避難開始。

LB事務所から一番近い避難場所へ歩を進めます。

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避難道入口

普段は、こういう看板立ってたなぁ

ぐらいにしか認識していなかった山道を進んでいきます。

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結構長い距離を歩きます。

坂道で、舗装されていないため

道が所々ぬかるんでます。。。

歩くこと20分

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道の先に避難小屋が建てられています。

この避難小屋は20年ぐらい前の群発地震の時に建てられたものと

社長が言っていたのを思い出します。

あの時は夜も眠れなかった。と言っていたのが印象に残っています。

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大勢避難できるように広場になっています。

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海抜は41m

ここなら津波も避けられそうです。

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避難小屋に続々と集まり、合計20人前後の人が集まりました。

それぞれ口々に津波談話に花が咲きます。

311の時に東京にいた人は、携帯の通知が鳴り止まなかったこと。

 

お世話になっている近所のおじいは、

70年前、大雨で西表島の浦内川に鉄砲水が発生し、

浜には数多くの遺体がうち上がっていた

家が水に浸かってしまい、お父さんにおんぶしてもらい避難した

という衝撃的な体験談を聞いたり

 

災害って恐ろしいなと改めて感じました。

横断で自然の偉大さを見せつけられた後だったので、なおさらです。

自然に対立するのではなく、自然と上手く付き合う。

自然の一部として生かしてもらうという気持ちが大事なのかなと感じました。

 

訓練をしてみて、改めて思ったのは、

事前の準備が重要だということ。

 

自分が行くであろう場所の近くの避難場所はもちろんのこと、

ツアー中に地震が起こったら、お客さんの安全確保をどうする。

などなど、色々な想定が頭をよぎります。

 

以前、参加した救助訓練でもそうでしたが、AEDの場所や

患者の様子、全て想定しなければならないことです。

 

そう言った、イメージトレーニングがあって

初めて緊急時に素早く動けるのではないでしょうか。

 

災害はいつ起こるかわかりません。

いつ起きてもいいように、準備を念入りにしていきましょう!

 

ガイド飯田(写真/文)