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イリオモテヤマネコ危機一髪!

車に轢かれそうになったイリオモテヤマネコを
撮影したと住民の方から連絡がありました。

動画の詳細はこちら。

 

前を走る車の目の前をヤマネコが左から右へ
道を横切っていきます。

 

轢かれていてもおかしくないタイミングでした。
轢かれなくて本当に良かった。

『ヤマネコが飛び出してくる。』ことは島の人はわかっていることですが、
そう滅多に現れるものではありません。
なので知ってはいるが、実感がないことが現状です。
観光客にとってはもっと実感がありません。
『百聞は一見にしかず』という言葉があります。

まずは多くの方にこの映像を見ていただき、
西表島の指定速度(40km、集落内は30km)を
しっかりと守ることの大切さを改めて感じていただけると嬉しく思います。

 

心に余裕をもって、時間に余裕を持って
ゆとりある運転が人にとってもヤマネコにとっても
安心・安全に繋がると考えます。

 

文(ガイド廣瀬)

映像(西表島の住民)

デンサ祭り!

6月17日、西表島の上原地区に伝わる

『デンサ祭り』に行ってきました!

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今年は上原公民館の創立70周年ということもありとても盛大です!

70年ということは戦後からすぐにできて、今まで続いているということ。

歴史を感じます。

 

祝賀会では、上原婦人会による『デンサ節』、『安里屋ユンタ』

 

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上原青年会による『エイサー』、上原子供会による『空手演舞』

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などなど、伝統民謡や現代の文化などの演目に

大変、感銘を受けました。

 

地域の為に思いはひとつ。

力を合わせて、何かを創る。

とてもいい集落、そしていい島です。

 

ガイド廣瀬(写真/文)

【紫外線対策】帽子とサングラスで目の日焼け防止

こんにちは、最近twitterをはじめたガイド飯田(@guide_iida)です。

6月3日、目の検査に行ってきました。

金沢医科大学から先生が来ており、目の検査をしてくれました。

しかも、無料!

無料という言葉につられて目を見てもらってきました。

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子供のための眼科検診のようで、ついでに大人、ガイドも見るよ!

というスタンスの検診。

先生も気さくな感じで質問にも答えてくれました。

 

目も日焼けする

 

検査に行くと衝撃の事実が告げられます。

「目も日焼けするよ」

さらっと言われたのですが、ガイド飯田にとっては

まさに目からウロコの衝撃!!!

そんな恐ろしいことサラッと言わないでくださいよ、先生!!!

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目が紫外線を感じて、脳が日差しがあるよと

判断して肌が日焼けするとは聞いたことがありましたが、

目自体が日焼けするとは思ってもいませんでした。

 

日焼けすると白目の部分がシミになったり、出っ張ってきたりするようです。

白目の出っ張りが黒目にかかってくると、最悪失明。。。

イメージが全くつかなかったので、直接写真をみせてもらいました。

翼状片という名前の病気のようです。

衝撃です。。。

 

紫外線が原因で目が日焼けをして出っ張ってくる。

ドライアイなどの原因になりやすく

手術するしか治療法はないようです。

 

沖縄の人は目も日焼けしている人が多い

先生によると、沖縄の人は目が日焼けしている人が多いそう。

それだけ沖縄の紫外線が強いのでしょう。

 

ボルネオ島でだいぶ焼けた?

ガイド飯田は大学時代インドネシアのボルネオ島で

調査のお手伝いをさせてもらったりしたこともあります。

紫外線も強いのでしょうが、太陽の日差しがスゴく強い場所で

赤道直下なので太陽が、ずっと真上を通っていくという

異様な光景に圧倒された記憶がいまだに強く残っています。

 

子供の時からほくろができやすい体質のくせに

外にいる時間が長いので、

どうせ目もボロボロだろうな

と思っていたのですが、、、

 

以外に目はキレイなようです。

シミもなく何ともない。

「年齢より若いね」とのこと。

 

よいことなのですが、

???なんでだろう???と思い、先生に話を伺ってみました。

 

紫外線対策にはメガネと帽子

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聞いてみると

普段、メガネをつけているのが紫外線対策になっているようです。

視力が悪く、目に異物(コンタクトレンズ)を入れたくないだけ

の理由でつけているメガネが意外な効果を発揮してくれていました!

 

メガネのレンズが紫外線シャットアウトしてくれるそうです。

UVカットレンズやサングラスじゃないといけないと思っていたのですが、

普通のレンズでもよいようです。(UVカットの方がより良いのは確かです)

 

ツアー中もツバの広い帽子をかっぶっているので、隙間からの紫外線もあわせてカット!

頭が熱くなるのがイヤなのでかぶっていた帽子も意外な効果を発揮してくれています!

 

メガネと帽子を両方つけることが大事

帽子とメガネ(サングラス)の合わせ技で、ほぼ目への紫外線はカットできるようです。

無意識にやっていたことが対策になっていた!

自分の場合はただのラッキーでしたが、これからは意識してみようと思います。

 

日焼け防止アイテムを持ってきてください

西表島へご旅行の際は、肌だけでなく

目の日焼けにも気をつけてください!

日焼け止め、長袖(薄手のUVカットが最高!)、サングラス(メガネ)、帽子

とアイテムをそろえて来てください!

これからの時期は特に紫外線に気をつけて

旅を楽しんでください!!

 

ガイド飯田(写真/文)

【特定外来生物:注意!】このカエルを西表島で見たら注意!

西表島でオオヒキガエル見つかる!

5月23日西表島の古見集落でオオヒキガエルが発見されました。

カエルが見つかったのがそんなに珍しいの?と思うでしょう。

そもそも、オオヒキガエルって何?

オオヒキガエルとは?

オオヒキガエル

出典元:環境省・西表自然保護官事務所

中南米原産の体長8~15cmの大型のカエルで、主に低地の池、水田などに生息します。

敵に襲われると毒を出します。さわるのは問題ありませんが、

オオヒキガエルを食べたヘビなどが毒によって死んでしまうこともあります。

サトウキビ畑の害虫駆除のため、南大東島や石垣島へ持ち込まれました。

人間が役立てるために持ち込んだ生き物ですが、繁殖力が強く、

元々いた生き物に影響を与えてしまう生き物です。

特定外来生物といわれています。

特定外来生物とは?

環境省のホームページによると

外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。

引用元:環境省

簡単に言うと、海外出身の生態系などに被害を及ぼす生き物のことです。

外来生物法という法律があり、特定外来生物に関して規制されています。

最近22種追加指定され、テレビでよく見るアリゲーターガーも特定外来生物になりました。

2018年4月から規制対称になると報道されています。

規制されます

1、飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止されます。

2、輸入することが原則禁止されます。

3、野外へ放つ、植える及びまくことが禁止されます。

4、許可を受けて飼養等する者が、飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡しなどをすることが禁止されます。これには販売することも含まれます。

5、許可を受けて飼養等する場合、その個体等にマイクロチップを埋め込むなどの個体識別等の措置を講じる義務があります。

罰則もあります

重い場合は※ 個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金に該当する。こともあります。

オオヒキガエルが西表島で見つかる

そのオオヒキガエルが西表島で見つかった。。。

西表島では2007年以来、10年ぶりの捕獲のようで、

物資に紛れて入ってきたのではないかと言われています。

外来種の影響

西表島では、ホテイアオイ、ボタンウキクサ、

アメリカハマグルマなどの外来種が今、問題になっています。

外来種は繁殖力が強く早いので、在来種(元々いた生き物たち)よりも多くなり

在来種が減ってしまう。

そんな現象が西表島でも起こっています。

生態系崩壊の危機

放っておくと、西表島の生態系が崩れる危険性もあります。

以前、特定外来生物のシロアゴガエルが西表島の上原地区で見つかったこともあり

その時は地元の有志たちが、シロアゴバスターズというチームを結成し

日々パトロールにあたっていたこともあります。

小さな島で、微妙なバランスで成り立っています。

影響力が強い生き物などが入ってきてしまうと、そのバランスが大きく崩れます。

世界遺産登録と外来種

世界遺産登録に向けて動き出している西表島。

持続可能

世界遺産登録時には「持続可能」という条件がつきます。

生態系が崩れないように外来種の管理が必須。

定期的にモニタリング(調査)をして変化を数字で管理する。

そういう活動が必要になってきます。

外来種の認識

島に住んでいる人たちを中心に、どんな脅威があるのか

どんな生き物が外来種なのか、事前に知る必要があります。

知っているようで知らない外来種。

身近にいすぎて、これも外来種なの???

と思う生き物もいます。

以前のブログでも書きましたが、「デイゴ」も外来種。

外来種を完全に駆除することはできないので

外来種とどう付き合うか、外国風に言えば、どう管理していくのか

が大事になってきます。

今後、カエルを見る目も変わってきます。

 

ガイド飯田(文)写真の出典元:環境省・西表自然保護官事務所

【まとめ】沖縄の海神祭(ハーリー)一覧

海神祭と沖縄のハーリー一覧

沖縄のお祭り海神祭

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ユッカヌヒーに開催されるウミンチュのお祭りです。

ユッカヌヒーニカイサイサレルウミンチュノオマツリ。

何が書いてあるかわからない。。。と思った、そこのあなた!

安心してください。

ウミンチュとは?

海の人と書いて海人(ウミンチュ)

海人Tシャツで一躍有名になった言葉ですから知っている人も多いはず。

沖縄では漁師さんなどの海の仕事をしている人のことです。

ユッカヌヒーとは?

ゆっか(四日)ぬ(の)ひー(日)で四日の日という意味でユッカヌヒー

旧暦の5月4日のことを言っています。

沖縄の各地でハーリーが行われます。

ハーリーとは?

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「爬竜」の中国音で竜のことを指します。

竜をかたどった爬竜船(サバニ)に若者たちが乗りエークを使って競漕することをハーリーと呼びます。

エークとは?

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エークとは「かい」のことで、船を漕ぐ時に使う漕ぎ棒のことです。

琉球古武道ではエークの型というものがあり、武道でも使われる道具です。

沖縄空手 上地流・琉球古武道 與儀会館総本部 琉心館さんのホームページから抜粋させてもらうと

両手で持つので棒術と若干似ているが、その形状から「切る」「砂を掛ける」という独自の技法がある。浜辺での戦いを想定して、海水ないし砂をかけて目つぶしをし、すかさず重量感のあるエークで敵を叩き斬るという想定である。エークは棒より扱いづらいが、習熟すれば破壊力のある実践的な武器となる。浜辺での局地戦に限定すれば、最強の武器かも知れない。

エークの習得は、高段者に限られている。

農耕具の鋤(すき)や鍬(くわ)を毎日振っているので、岡山の人は棒術上手

というは有名ですが沖縄でも昔は日用や農耕具を武器にして鍛錬していたようです。

海神祭とは

段々と本題からそれそうなので、まとめると

旧暦の5月4日に沖縄の漁師さんたちが豊漁と航海祈願、地域繁栄を祈願するお祭りです。

旧暦を大事にする理由

沖縄では旧暦を大事にする習慣があります。

旧暦は月の満ち欠けで時を刻む太陰暦が基本になっており、

漁や種まき・収穫のタイミングを知る為に使われてきました。

潮汐が生活の一部

四方を海に囲まれた島が多い沖縄。

海の潮汐が生活に直接関係してきます。

潮や月の満ち欠けをきちんと知っていないと生活に困るときがあります。

我々ガイドも、海や川に出ていく時、

潮汐を中心とした気象情報は必ず頭に叩き込んでます。

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開催された海神祭(ハーリー)一覧

沖縄各地で開催されており、

糸満、港川、奥武島、前兼久、宮古島、久米島、伊江島、石垣島、佐良浜、名城、

西表島、小浜島、池間、与那国、粟国島、渡名喜島では2017年5月29日に開催。

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今後開催される海神祭(ハーリー)一覧

平安座、喜屋武、馬天は2017年6月4日。

北谷は2017年6月11日。

万座、屋慶名は2017年6月18日。

豊見城、伊平屋は2017年7月16日。

本部は2017年7月22日、23日。

名護は2017年8月6日。

大宜味村は2017年9月9日。

と開催前の地域もあります。

沖縄へ旅行する機会があれば、ぜひ日程をあわせてみてはいかがでしょうか。

島々、沖縄の生活の一部として残ってきた文化にふれることができるいい機会です。

青い海、青い空のもと、地元の人たちが作るお祭りに一緒に参加してみてください!

 

※日程が変更になったりする場合があります。イベントに対するご質問や、申込後のチケットに関するお問い合わせは、イベント主催者の方へ直接お願いいたします。

 

ガイド飯田(写真/文)

安心安全なツアーを。石垣海上保安部との合同訓練!

もしもの時の為に。

石垣海上保安部との合同訓練開始

こんにちはガイド廣瀬です。

 

先日、西表島でダイビングやシュノーケリング、カヌーを使った

ガイドをしている業者を対象に石垣海上保安部(海上保安庁)との

合同訓練が開催され多くの方々が集まりました。
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私たちは、この訓練に毎年参加をさせて頂けていますが、こんなに多くの人が集まるのは初めてです。

ざっと、約50名以上はいたでしょうか?

 

一昨年より、去年より、明らかに多くの人が集まっております。

安全に対する意識が島全体で上がってきていることを実感しました。

 

海上保安部に通報

まず初めは、座学から。

海難事故が発生し、海上保安部まで連絡をして
実際に救助に至るまでの流れを確認しました。

まず、陸でのなにか事件や事故が起きた場合は110番!ですよね。
火事や怪我が起きたときは119番ですね。

それでは海での事件や事故などに関しては、
何番に通報するか皆さんはご存知でしょうか!?

正解は・・・118番です!!
これが海上保安庁の電話番号なのです!
しかし大事なのはここから。

5W2Hをしっかりと伝えることが大切!

When(いつ?)、Where(どこで?)、Who(だれが?お客様orガイド)、What(何をしている?)、Why(なぜ?)
How(どうのような対処をした?)、How much(人数は?)

この内容を電話をした際に聞かれるので、しっかりと答えられるとよりスムーズな救助につながります。

何かトラブルが起きて、連絡をした際、一番不安に感じるのはお客様です。

ガイドがいかに冷静に判断をして、スムーズな連絡が出来るか、

二次災害を防ぐためにも、ガイドはしっかりとした対応が必要と感じました。

海上訓練開始

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午後からは海上に出て、訓練です!

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出航してすぐに、やっぱり西表の海は綺麗だ。と改めて感心。

ダウンウォッシュ

まずは、毎年恒例のダウンウォッシュ体験!

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海上にてヘリから救助されることを想定して、行われます。
その際のヘリが起こす風圧を体感するものです。
しかし人数が限られるため、抽選で選出。

今年も運がなく落選。。。来年こそはやるぞー!!(泣)

体験者の話を聞くと、とにかく風圧がすごいと。
実際は海上保安部の方が先に下りてきて支えてくれるそうですが、
お互いがつかまっていないと流せれてしまうのだとか。
そしてカヤックなどが近くにある場合は巻き上げられたりして危険なので

降りて、救助される際は乗り捨てなければなりません。

まず、優先するのは人命ということですね。

海上での救助方法&船への引き上げ

その後は水上での救助方法、そして、船への引き上げ方法の訓練です。
海上保安部の方、あの“海猿”から直々に指導をしていただけました!

海上での救助方法

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ライフジャケットにロープをくくりつけて救助に向かいます。
両手を袖に通し、泳いで近づき要救助者の腕を通して着させます。

コツをひとつ、教えてもらっただけでとてもスムーズに救助が出来ました。

船への引き上げ

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その後は、船へ引き上げ。勢いをつけ、引き上げます。
技術と体力とを兼ね備えておかなければなせないことです。

要救助者を安心させること

しかし一番大切なのは要救助者を安心させること。
パニック状態では救助もできません。
『大丈夫ですか?』ではなく『大丈夫ですよ!!』 と声をかけることが大切です。
そして後ろからぐっと抑えて自分の強さを伝えることで安心感を与えます。

さすが“海猿”です。

日々訓練をして、実際の現場に出ている人から直接指導して頂ける機会は
なかなかないことですので、今回の訓練を通じて更なるスキルアップに
繋がりました!!

もしもの時はいつ起きるか分かりません。
その時のために日々訓練を欠かさず努めて参ります。

安心安全なツアーを常に心がけ取り組んで参ります。

イリオモテヤマネコがいなくなる日

イリオモテヤマネコを絶滅させない!

西表島の特徴

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生物多様性の島

西表島は東洋のガラパゴスとも呼ばれる、生態系の多様性にあふれる島です。
島のいたるところに天然記念物が生活しています。
最も有名なのが、「イリオモテヤマネコ」

イリオモテヤマネコ

今から、51年前に発見された動物で、
20世紀に入ってから発見された中型以上の哺乳類はとても珍しいものでした。
去年、50周年記念として「ヤマネコの日」が竹富町で制定され、
51年目の今年、「イリオモテヤマネコ」の銅像が設置されました。

西表島のいきものたち

西表島はヤマネコだけではなく、カンムリワシ、セマルハコガメ、トカゲ、カニと
大小、多種多様な生き物が生活の場として生きている島。
動物だけでなく、植物、景色も素晴らしいです。

西表島の生態系

国内でも最大規模のマングローブ林、亜熱帯の森、世界有数のサンゴ礁が広がっています。
自然とヒトが共存する島。生態系と多様性が保たれている島。
それが西表島の美しい景色をつくり出しています。

西表島で増え続ける問題

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近年、西表島が注目されているのは嬉しいことですが、
島内での交通量も増え、動物達との交通事故が増えているのも現状です。

どうぶつたちの交通事故

道路を走行していても、トカゲ、カエル、ネズミ、ヘビ、鳥
と多くの生き物たちの亡骸を目にします。
突然飛び出してくる動物たちもいますが、多くは
車のスピードの出しすぎによって亡くなっているものと考えられています。

西表島の法定速度は最大40km

西表島の島内法定速度は最大時速40kmと決まっています。
私自身、速度を測ることはできませんが、
普段、車を運転していても明らかに40km以上出ている車を見かけます。
新聞には以前に比べるとスピードは落ちたみたいですが
速度オーバーで走る車が多いという記事も出ていました。

イリオモテヤマネコの交通事故

イリオモテヤマネコの交通事故も多発しており、
去年は公式に6頭死亡、原因不明が2頭の合わせて8頭が亡くなっています。
イリオモテヤマネコは100頭前後しかいない
と言われているので、たった1年で全体の8%にもあたる数が亡くなってしまっていることになります。

イリオモテヤマネコの事故件数は増加傾向

1978年以降、記録が残っている限りでは75件(うち72件で死亡確認)
の事故が起こっているようです。
イリオモテヤマネコ事故件数
38年で75件、直近6年間(2010年~2016年)で28件起こっています。
増加傾向にあることがわかります。

ロードキルは西表島だけの問題ではない

ロードキル=道路での死亡事故

野生動物が道路に出てきて、ひかれてしまう。
このことをロードキルといい、
西表島だけでなく一般的に社会的で問題になっていることです。

イリオモテヤマネコが減少する?

本州ではタヌキがひかれたり、沖縄本島ではヤンバルクイナがひかれたり
と車社会になった現代、人間だけでなく様々な動物が命を落としています。
西表島ではイリオモテヤマネコが交通事故に遭い死亡しています。
最近6年間は28件の事故が起き、加速していると考えられています。
イリオモテヤマネコが増えるのが早いか、事故死や自然死によって減少するのが早いか。
そのバランスが崩れた時、島の生態系が刷新される。
このままではいずれ、そういう変化が訪れると思います。

生態系が崩れる?

生態系や生物多様性の顕著な地域として
世界遺産登録した場合、その生態系が脅かされたり
多様性が失われることはあってはならないことです。
そのような危機に陥らないために
マネジメントしていく必要が出てきます。
イリオモテヤマネコの数の減少は
西表島生態系の崩壊に繋がりかねない一大事です。
ですから、西表島の生き物のロードキル。
この問題は避けては通れない問題になってきます。

車の影響を減らす

車による減少を最小限にするためには、
車を使わない。
それが一番だと思いますが、現代生活をする上で
この方法は難しいです。

ロードキルを減らす方法

やり方としては
1)車の量を規制する、道路に出てこないように工夫する(機会を減らす)
2)走行速度を落とす(重度を減らす)
3)緊急時の対応を迅速にする(生存率を高める)
といった手段としては考えられますが、大規模な規制などは難しいでしょう。

西表島から車が消える?

これから事故が減らないようですと、
法律的にできるかどうかわかりませんが、
西表島に入ってくる車には工夫をして、
アクセルをどれだけ踏んでも40km以上は出ない車だけ走らせる。
とか、西表島島内を循環するバスを走らせ一般車の数を減らす。
や、減速帯を島の道路全域に敷く。
道路にデコボコをつけ早く走れないようにする。
西表島の地下にトンネルを掘ってトンネル内だけ車を走らせるなど
費用対効果の伴わない巨額の費用をかけたり、
突飛な発想をしなくてはならない可能性も。。。
あり得ないとはおもいますが、極端な発想では、車禁止!となる可能性も。。。
そこには、自由が失われる可能性も秘めています。

ヤマネコの事故はどうして起こるの?

西表島ではネットを設置したり、制限速度を守るよう呼びかけを行ったり
道路の下に動物が通れるトンネルを設置したり、事故の多い所に減速帯を設置したりと
様々な工夫を行っていますが、死亡事故が起きているが現状です。

本当の原因は何?

原因も様々考えられていますが、推測でしか原因がわからず
本質的なものがわからないというのが現状です。
「ヤマネコの亡骸からの推測では走行速度が速い車に轢かれたのではないか」
という推測が出ています。
外傷だけでしたら、その推測が正しい確率が高いですが、
なぜ、事故が増え続けるのでしょうか。
別の原因がまだあるのではないかと考えたりもします。

私たちができること

自分も含めて、各々が希少な生き物が生活している島で運転している
という意識を持って運転することが大事になってきます。
車で轢かれているのなら、自分が自分の行動を管理すれば
事故は減るはずです。
自然淘汰ならいざしらず、
イリオモテヤマネコを人間の手で絶滅させてしまってはいけません。
イリオモテヤマネコを絶滅させないために
今、私たちができることは、自分の行動を管理すること。
簡単なことですが抑制しなければならないことも出てくると思います。
希少な生き物がいつでてきても大丈夫なように日頃から気を付ける。
自分なりのルールを作り守るのも一つの手かもしれません。

行政機関や専門家の方々にやってもらいたい事

ヤマネコの情報をもっと欲しいというのは島に住んでいると感じることです。
島のどの部分でいつ目撃されたという情報はあるのですが、
ヤマネコの寿命はどのくらいなの?とか、
道路に出てこないようにするにはどうしたらいいの?
時速40kmの速度を守れば、本当に死亡事故は無くなるの?
という基本的な情報は不足しています。
調べればわかるのかもしれませんが、調べないとわからない。
西表島島内で認知されていないです。
イリオモテヤマネコは発見されて50年程度ですから
詳しいことはわからないかもしれません。
しかし、遺伝子的にはベンガルヤマネコの亜種ではないかとわかっているので
ベンガルヤマネコの習性や嗜好性などに似ている可能性はあるのではないでしょうか。
ベンガルヤマネコの学名がつけられたのは1792年。
生態や習性の調査もされているはずです。
詳しく論文等を探したわけではないのでわかりませんが、
推定でもいいので、仮説、情報を投げかけてほしいです。

依存し過ぎない

現状では、車を使わない。ということはできないので
注意して行動するということを心がけたいです。
便利なもの、便利なことには依存してしまいますが、
必要以上に使わない。

大いなる力には、責任が伴う

この言葉を忘れずに車を運転していきたいです。 皆が意識的に行動していくことで、
人間の手による破壊は影響を少なくできると信じています。

 

ガイド飯田(写真/文)

現場対応訓練で考えた3つのこと

現場対応訓練に参加してみて感じた3つのこと

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現場対応訓練は行動に移すための練習

予防が大事

まずは日ごろの安全が第一。
事故、怪我が無いように私たちは安全なツアーを心がけています。
危険だなと思うところは避けたり、天候などの状況は現場で判断し
ツアー行程の組み換えを行ったり。
実はガイドはおしゃべりしているだけに見えても
五感をフルに活用しながらツアーを行っています。

万が一に備えて

安全なツアーを心がけていても、100%起こらないことはありません。。
今回は、ピナイサーラで救助者が発生したという想定のもと、
現場対応訓練を行ってきました。
現場で起こしてはいけない事故ですが、いつ何時起こるかは誰もわかりません。
事故を起こさないに越したことはありませんが、万が一起きてしまった場合、
事故現場に遭遇した場合、適切な判断、行動ができるようにする訓練です。

固まらずに行動に移せるか

街中を歩いていて、突然前に歩いていた人が倒れることがあるかもしれません。
ビックリすると思います。
しかし、そこからビックリしたままではなく、行動に移せるかどうか。
ここが分かれ道になってくると思います。
自分と関係のない人だから、悪化させてしまったらどうしよう。
そんな不安があり、その場から逃げたくなる気持ちも出てくるでしょう。
しかし、そういう時の対処法さえ訓練していれば、
行動には移せる。行動に移せば、次に何をしたらいいか考えることができる。
とにかくやることが大事、思考停止・恐怖に支配されてしまうことが
一番怖いなと感じました。

ガイドの危機管理能力が問われる

瞬間で判断するチカラ

ガイド自身もフィールドに入り、自分たちの経験などから
危険だ!危ないな!と感じることがあります。
そういう場合は、無理をせず瞬時に状況判断をくだし
次の行動を決めていく。
感じ、考え、行動する。
この時間をできるだけ少ない時間でできるように。
その場の状況のなかで一番適切な答えを得、躊躇せずに行動に移す能力。

日常生活の中からつちかわれる能力

これは現場に入っている時だけでなく、
日常生活の行動からも訓練することができます。
日常行っていることしか、発揮できないのが能力です。
日頃から何にでもチャレンジすることによって
幅広い選択肢を持つことができます。

危険をマネジメントする

習慣がその人をつくる
ベンジャミンフランクリンも言っていますが、
よい習慣を身につけることがその人自身をよい方向へと成長させます。
以前は、空を見て綺麗だなと感じるだけでしたが、
今は空を見あげ、空の色、湿度、雲の流れ、
高高度の上空、中空、低空の雲の流れ
などを見て、今後天気がどう変化するかを予測する。
そんなことも行うようになりました。
気象はデータと、連続的な科学的現象の組み合わせから導かれる確率
で説明できるものなので、朝気象データを頭に入れ
現場でどういう状況になっているかを想像しながら
今どういう状況なのか、次にくる変化は何なのかを考えることができます。

繰り返すことによって磨いていく

繰り返しによって身につく

プロスポーツ選手も血がにじむような練習を何度も何度も重ね
高いパフォーマンスを発揮することができます。
練習を1日でも欠かすと、取り戻すのに3日はかかると言われるほど
日常からの練習、訓練が大事になってきます。

徐々に精度をあげていく

繰り返すことによってできるようになります。
できるようになってもそこで満足せず
どうしたらもっとよくできるだろうか。
どうしたらもっと効率よくできるだろうか。
そのようなことを考えながら自分なりに工夫していく。
そういった姿勢が大事になってきます。

年齢に応じた技術を身につける

自分はガイドとしては年齢が高めです。
毎年ヤマネコマラソンに参加したり、救助訓練に参加したりして
体力を維持しているつもりですが、
加齢には勝てずに、身体のパフォーマンスが徐々に落ちてきています。
昔はもっと早く長く強く活動できたのに。
今でもあのくらいはできるだろうと思っていても、
身体がついていかない場合がでてきました。
若いころはパワーで解決できていたことも、今では難しくなってくる。
そこで大事になってくるのが、足りないものを補う力。
ただヤミクモにやるのではなく、原理や目的を考えながら
頭をフルに回転させて行う。
自分の能力を自分でわかることも大事です。

まとめ

意識的に日常を過ごすことがガイドとしてのスキルアップ
人間としての厚みが出てくるのではないかと気づかせられました。
誰かに安全を与えるためには、まず修身。
心、技、体を充実させ、自己を修めることが大事だなと感じました。

ガイド飯田(写真/文)

西表島で水難事故を起こさないためにLBカヤックが行う3つのこと

西表島で水難事故を起こさないためにLBカヤックが行う3つのこと

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こんにちは。ガイド飯田です。

沖縄、奄美も梅雨入りし、晴れたり雨が降ったりを繰り返している西表島です。

夏も近づいてきていて海に入る機会も増えてきました。

 

そこでこの時期、毎年気になるのが「水辺での事故」です。

沖縄県警察の発表によると、平成28年度の水難事故件数は49件

死亡27人、行方不明1人と前年よりも増加傾向にあるようです。

 

LBカヤックでは、西表島で事故を起こさないために3つの行動を起こしています!

 

【1】水難救助員の資格をとる

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LBカヤックのガイドはOMSB(沖縄マリンレジャーセイフティービューロー)の

水難救助員とスノーケリングインストラクターの資格をとっています。

万が一の時のために、技術を身に着けておく。

自分は日本赤十字の水上安全法の資格も持っており、水辺では特に気を付けて案内させてもらっています。

 

【2】事故防止のための活動をする

今年も沖縄本島のター滝で行楽客が取り残されるなどの事故も発生しています。

竹富町、西表島でも事故が発生しないように、

事故を起こさないように

水辺は危険!!!!!と意識してもらうために

という気持ちで注意喚起の旗を設置してきました!

 

LBカヤック社長は八重山地区防犯協会上原支部の支部長も務めており、

企業として会員になっており、防犯活動にも力をいれています。

私たちガイドも「地域づくり」を合言葉に、自然を案内するだけでなく

地域活動にも参加させてもらっています。

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今回はその一環の旗の設置!

風が強く吹く中、時折雨も降る中ですが活動してきました。

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さらには、飲酒運転防止のよびかけ旗も設置!

「ハブより怖い飲酒運転」

沖縄らしさを出しているユニークさ。

ちょっと笑っちゃう標語ですが、頭に残ります!

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島のガソリンスタンドさんにも設置してもらいました!

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竹富町は島々に分かれている(竹富島、西表島、鳩間島、黒島、新城島、小浜島、加屋真島等…)ので

各島々に2本づつぐらい設置したいね。

という話も出てきました。

観光でこられる方も意識してもらえれば事故防止に!!

という期待も込めて旗が立てられてます!

 

【3】実際に事故を起こさない様、常に備える

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備えの一環として、海でスノーケリングする時はレスキューチューブを持って行ったり

LBカヤックのツアーでも「備えを常に」の意識で日々案内させて頂きます。

スノーケリングがはじめてという方もいらっしゃるので、

道具をそろえていると、お互いに安心安全なツアーができるようになります!

 

旗を立ててみて気づいたこと

技術を身につける、道具をそろえると同時に重要なのが

認識してもらうこと!

まわりを巻き込む!!こと。

普段、のぼりや旗が立っていても、世間一般では数がありすぎて

内容を見ることなく、「旗がたってるな」と思うだけのことが多いです。

自分もそういうことが多いので、

仕事を通じて少しでも意識してもらえるように声かけしていけたらと思います。

みんなの意識が変わることにより、事故が未然に防ぎ

西表島で楽しい思い出をつくって頂くためにも。

一つ一つの行動、言葉にも気をつけたいです

 

ガイド飯田(写真/文)

さぁ、世界へ

こんにちは!
ガイド廣瀬です。

 

先日、上原地区の民宿、ホテル、居酒屋など様々な場所を

合計30箇所くらいこのポスターの掲示のお願いをしに訪問させていただきました。

 

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沖縄県が世界自然遺産登録へ向けて作成したポスターです!

 

そう現在、西表島、沖縄本島北部やんばる鹿児島県の奄美大島、徳之島。
これらの地域を合わせて世界自然遺産登録へ向けて、
国、県、町が活動をしているのです。

 

 

このポスターは沖縄県が作成したものですので
沖縄本島北部のやんばる、そして僕が暮らしている西表島に
生息している動物たちを載せています。

 

 

イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナカンムリワシ、リュウキュヤマガメなどなど
見ているだけで楽しくなるポスターです☆

 

様々な場所にお願いをしに行きましたが
皆さん、とても快く受け入れてくれて
『おぉ!いいねー!!』と言ってくださりました。
こちらとしても嬉しいばかりです。

 

ある定食屋のおじぃは
『こんにちはー!』と言って入っていくと
座敷で昼寝をしている所でした(笑)
びっくりして起き上がり、面識のある

僕だとわかってなんだか初めは不機嫌そう。。。

 

 

ですがポスターを見せて、お願いをすると
『おい!これもう一枚ないば?二枚貼り付けて冊子に張って
外からも店内からも見えるようにしたら良いはずよ!』
と言うので2枚、渡して掲示をさせて頂きました。

 

また違う定食屋さんでは
『あぁーわかったそこ置いておいて!』
と急がしそうにしていて本当に張ってくれるか
不安でしたが、翌日お昼を食べに行ったら
ちゃんと張ってありました!!
しかも目立つところに。

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カツ丼、でーじうまい!

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最後になりますが、このポスターを貼る1番の理由。
世界遺産を推進します!というわけではない。
西表島が世界自然遺産の登録を目指している
ということをより多くの人に関心を持ってもらうことが
一番の目的なのです。

 

国はユネスコに、既に推薦書を提出し
今年の夏ごろにはIUCNによる現地調査が行われます。
そして、来年の夏ごろには登録の可否が決定します。

 

ここまで、話が進んでいるにも関わらず、
まだまだ島内には世界自然遺産登録に関して
浸透していない部分が多々あります。

 

もう今更なのかもしませんが
様々な意見を出して頂きたいと考えております。
そして議論をして、より良い西表島になれるよう
島民が積極的に取り組んでいけるようになれればと思います。

 

世界自然遺産登録の一番の目的は
この自然をいつまでも残し続け後世に繋いでいくことです。
決して、お客さんを増やすため、などではありません。

 

世界自然遺産登録を西表島をよりよくするための
ひとつのきっかけにしていければと思います。

 

これからも活動を続けて参ります。

 

西表島に来られた際は島のいたるところに掲示がされていますので
是非ポスターを探してみてくださいね!