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現場対応訓練で考えた3つのこと

現場対応訓練に参加してみて感じた3つのこと

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現場対応訓練は行動に移すための練習

予防が大事

まずは日ごろの安全が第一。
事故、怪我が無いように私たちは安全なツアーを心がけています。
危険だなと思うところは避けたり、天候などの状況は現場で判断し
ツアー行程の組み換えを行ったり。
実はガイドはおしゃべりしているだけに見えても
五感をフルに活用しながらツアーを行っています。

万が一に備えて

安全なツアーを心がけていても、100%起こらないことはありません。。
今回は、ピナイサーラで救助者が発生したという想定のもと、
現場対応訓練を行ってきました。
現場で起こしてはいけない事故ですが、いつ何時起こるかは誰もわかりません。
事故を起こさないに越したことはありませんが、万が一起きてしまった場合、
事故現場に遭遇した場合、適切な判断、行動ができるようにする訓練です。

固まらずに行動に移せるか

街中を歩いていて、突然前に歩いていた人が倒れることがあるかもしれません。
ビックリすると思います。
しかし、そこからビックリしたままではなく、行動に移せるかどうか。
ここが分かれ道になってくると思います。
自分と関係のない人だから、悪化させてしまったらどうしよう。
そんな不安があり、その場から逃げたくなる気持ちも出てくるでしょう。
しかし、そういう時の対処法さえ訓練していれば、
行動には移せる。行動に移せば、次に何をしたらいいか考えることができる。
とにかくやることが大事、思考停止・恐怖に支配されてしまうことが
一番怖いなと感じました。

ガイドの危機管理能力が問われる

瞬間で判断するチカラ

ガイド自身もフィールドに入り、自分たちの経験などから
危険だ!危ないな!と感じることがあります。
そういう場合は、無理をせず瞬時に状況判断をくだし
次の行動を決めていく。
感じ、考え、行動する。
この時間をできるだけ少ない時間でできるように。
その場の状況のなかで一番適切な答えを得、躊躇せずに行動に移す能力。

日常生活の中からつちかわれる能力

これは現場に入っている時だけでなく、
日常生活の行動からも訓練することができます。
日常行っていることしか、発揮できないのが能力です。
日頃から何にでもチャレンジすることによって
幅広い選択肢を持つことができます。

危険をマネジメントする

習慣がその人をつくる
ベンジャミンフランクリンも言っていますが、
よい習慣を身につけることがその人自身をよい方向へと成長させます。
以前は、空を見て綺麗だなと感じるだけでしたが、
今は空を見あげ、空の色、湿度、雲の流れ、
高高度の上空、中空、低空の雲の流れ
などを見て、今後天気がどう変化するかを予測する。
そんなことも行うようになりました。
気象はデータと、連続的な科学的現象の組み合わせから導かれる確率
で説明できるものなので、朝気象データを頭に入れ
現場でどういう状況になっているかを想像しながら
今どういう状況なのか、次にくる変化は何なのかを考えることができます。

繰り返すことによって磨いていく

繰り返しによって身につく

プロスポーツ選手も血がにじむような練習を何度も何度も重ね
高いパフォーマンスを発揮することができます。
練習を1日でも欠かすと、取り戻すのに3日はかかると言われるほど
日常からの練習、訓練が大事になってきます。

徐々に精度をあげていく

繰り返すことによってできるようになります。
できるようになってもそこで満足せず
どうしたらもっとよくできるだろうか。
どうしたらもっと効率よくできるだろうか。
そのようなことを考えながら自分なりに工夫していく。
そういった姿勢が大事になってきます。

年齢に応じた技術を身につける

自分はガイドとしては年齢が高めです。
毎年ヤマネコマラソンに参加したり、救助訓練に参加したりして
体力を維持しているつもりですが、
加齢には勝てずに、身体のパフォーマンスが徐々に落ちてきています。
昔はもっと早く長く強く活動できたのに。
今でもあのくらいはできるだろうと思っていても、
身体がついていかない場合がでてきました。
若いころはパワーで解決できていたことも、今では難しくなってくる。
そこで大事になってくるのが、足りないものを補う力。
ただヤミクモにやるのではなく、原理や目的を考えながら
頭をフルに回転させて行う。
自分の能力を自分でわかることも大事です。

まとめ

意識的に日常を過ごすことがガイドとしてのスキルアップ
人間としての厚みが出てくるのではないかと気づかせられました。
誰かに安全を与えるためには、まず修身。
心、技、体を充実させ、自己を修めることが大事だなと感じました。

ガイド飯田(写真/文)

水難救助員、シュノーケリングインストラクター資格更新講習

本日は沖縄マリンレジャーセイフティービューロー(OMSB)主催の

水難救助員、シュノーケリングインストラクターの継続講習へ行ってきました。

 

エル・ビー・カヤックのガイドは全員、OMSBの水難救助員、シュノーケリングインストラクターの資格を保有しており

安全、安心なツアーを心掛けています。

 

今回の講習は石垣島で開催されるため、全員で石垣島へ行ってきました。

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最初に座学で、過去5年間の水難事故の推移を学び、

沖縄での水難事故の多さを目の当たりにしました。

自分達も気を付けなければならないな。

そんな、気持ちに改めてさせられる出来事でした。

観光の方の事故もありますが、米軍の方が水難事故を起こす事例もあり

自然の脅威と偉大さ、人間の感受性を磨く必要があること。

そのような事を感じ、感覚の鋭いガイドを目指さなければなと思いました。

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また、サンゴに関しての講義もあり

カヤックだけではなく、沖縄独自の生き物、自然を勉強させてもらういい機会にもなりました。

サンゴが人の住んでいる島の側に生育していることの貴重性。

サンゴが造り出した造形物を資源として利用できることの幸せさ。

そんな貴重で希少なものが身近にある有難さ。

西表島に住んでいると、当たり前のように身近にあるサンゴの凄さ

大切さを思い知らされる内容でした。

サンゴ素人のガイド飯田でも分かりやすく話してもらえ、

もっと、サンゴのことを知りたい、勉強したい!という気持ちになりました。

来年は、サンゴの素晴らしさを伝えれるガイドに成長したいです!!

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日本赤十字の方による

AEDの使い方、心肺蘇生の仕方についての講習もありました。

年に2~3回は講習を受けているので、

問題ないだろうと思っても、実際やってみると

案外、緊張して頭がちょっと混乱し、手順を忘れたり

上手くできないものだなと、改めて感じました。

あまり出くわしたくはないですが、

いざという時、しっかりとできるように

日常的な練習をもっとしていかなければならないなと感じました。

 

また、マニュアルの方も年々、細かく改正されているようで、

3年前には別の習い方をした所が変わっていたりしました。

日々、生存率を高めるために改訂しているので、

心構えも見習わなければ

そう思える講習でした。

 

日々、訓練、日々、勉強

ガイドとして人間として、まだまだ、成長していきたいです!

 

ガイド飯田(写真/文)

西表島からみる世界自然遺産

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昨日、西表島の野生動物保護センターでミニ講座が開催されました。

通称、ワイルドライフセンター!

環境省のレンジャーさんたちが勤務されている場所です。

 

普段は一般公開されており、イリオモテヤマネコの剥製や骨格標本。

西表島に生育する動物たちの情報が展示されています。

無料で見学できるので、西表島にお越しの際は寄ってみてください!

(生物好きなLBガイドは、今でもたまに寄って興奮しています)

 

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昨日、ツアーから帰ってみると、机の上に一枚のチラシが!!

「西表島からみる世界自然遺産」というテーマでの講座です。

既に世界自然遺産である、知床・小笠原の事例を交えつつ

これから世界自然遺産に向けて登録を進めている

「奄美・琉球」の話も聞けそうな内容です。

 

最近の新聞報道では、奄美・琉球の暫定推薦書また持ち越しとの

報道もありましたが、将来的には世界遺産登録に向けて進んでいる

西表島の住民としては、とても気になる話題です。

 

LBカヤックでは、ガイド金原とガイド飯田の2名が参加。

ツアーから帰り、後片付けを急いで済ませ、保護センターへ向かいます!

 

講師の古村先生は、現在、宇都宮大学で教鞭を振るわれている先生で、

西表島で大学の先生の話を聞けるとは!!

思いもよらない喜びです。

 

小笠原・知床の事例、写真を中心に話が進んでいきます。

先生自身、知床・小笠原に入り、

実際現地の人々と生活、仕事を手伝ったりして、

地域の人々と世界遺産の関係性なども研究されているようです。

知床では、羅臼昆布加工も手伝っており、

羅臼昆布を作れるとおっしゃっていたのが、印象的です。

 

世界自然遺産になるには、行政・科学委員会・地域連絡協議会の連携が必要とされてきます。

西表島に実際に住んでいてこの3者の連携というのが、現状では感じられません。

講座が終わり、知床・小笠原ではどうなのか質問してみたところ、

知床では、知床財団を中心にして良好な関係が築けており、

小笠原では、住民の3割が公務員の方らしくその方々をたちとのコミニュケーションにより

苦情は出ていないとのこと。

 

西表島では今後、どうなっていくのだろうと思うと同時に

自分達には何が出来るだろうと考えさせられた講座でした。

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自分達の住み島、自分達の行っているエコツーリズムについて

もっと深く考えなくてはならないなと思います。

もっと詳しく島について知れたらなと思い、

講座終了後に古村先生の書かれた本を購入しました。

西表島のエコツーリズムの成り立ちなど、更に勉強していきます。

 

古村先生、ありがとうございました。

 

ガイド飯田(写真/文)

浦内川の魚を考える夕べ ゆんたく会

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7月30日、西表島エコツーリズム協会主催で

「浦内川の魚を考える夕べ ゆんたく会」というイベントが開催されました。

 

「ゆんたく」とは、沖縄の方言で、

何人かで集まっておしゃべりする井戸端会議のようなもの。を意味するようです。

いわゆる、ノンクロン。

 

どんな話がされるか、気になり出向いてみました。

浦内川や、西表島の魚を研究している

日本魚類学自然保護委員の先生を招いてのお話から会はスタートしました。

 

西表島の川、特に浦内川は魚の種類が

日本一多い、日本一珍しい魚がいる、日本一大きな川魚がいる川のようです。

近所に流れる大きな川としか思ってなかった川が日本一を連発する川だとは!!

全然知りませんでした。。。

また、うすうす勘づいていたことですが、

純淡水魚が少ないということも裏づけを得れて、とても勉強になる会でした。

また、再度、西表島の自然に驚くと共に、

誇りに思えるような自然があるのだなと感じました。

 

後半には、その浦内川で飲料用の水の取水を行う工事が進んでいること

生態系への影響はどうなのかという議論が交わされ、とても白熱していました。

 

行政機関やアセスメント会社の話によると、環境への影響はないとのこと。

住民サイドからしたら、本当に影響はないのか?

自然が壊れてしまうのではないの?

との不安。。

 

諫早湾の問題等でも、

当初は環境への影響はないため、堤防を締め切るという行動に移った結果

あのような問題になったり。。

正直、どうなの??という議論が交わされていました。

 

自分は、大学生の時に生物と化学を融合した分野の勉強をしていたのですが、

この問題に関しては、「正直、やってみないとわからない」が結論なのかなと感じました。

自然のメカニズムを解明することはできても、

その仕組みを人工的に作り出すことは難しい。

そこには、目に見えない微生物や、栄養素、化学的成分が複雑に絡みあい、

二次的、三次的な関連性を示してくるからです。

 

あたりまえのようにある自然にも、人間が手を加えている自然にも

それぞれにバランスがあり、世界は均衡を保って成り立っています。

そのバランスのある一つのファクターを変えたことによる影響は、

本当に行ってみなければわからない。

 

今までのバランスを保てるレベルなのか、

新しいバランスが出来上がりガラッと環境が変わってしまうのか。

昔から続くことがよいのか、変化を新たな世代への躍進と捉えるべきなのか。

それは、私達の考え方一つで変わってしまうものです。

 

人間が便利を求め過ぎると、自然は壊れるのはあたりまえです。

今の日本の都会を見れば、明らかです。

田舎だからといって便利を求めてはいけないということもありません。

必要なのは、どのくらいの便利さを住民が求めているかということ。

 

ある人は10段階中3でいいやと思っていても、7の人もいれば、10の人もいる。

自分の住んでいるところでは、どれくらいが理想?最低限必要なのはどれくらい?

これらを腹を割って話し合える場があれば、また違ってくるのかなと思います。

 

これは、西表島だけの問題ではなく、日本の各地域、世界の各地域でも同じことです。

これからの日本はどんな日本になっていくべきか?

 

のんびりおしゃべりする会だと思って行ったゆんたく会。

思いがけないことに

このような大きな問題を僕たち自身が考えて、

実行に移していかなければならないなと感じさせられた会でした。

 

ガイド飯田(写真/文)

救助訓練

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今日は西表島カヌー組合の救助訓練へ行ってきました。

カヤック、カヌーを扱う業者さんたちが所属している団体が主催するもので

万が一の時のために毎年欠かさず訓練を行います。

 

午前中に救急救命士の先生を招き

心臓マッサージ、AEDの使い方、窒息時の対応、搬送の仕方など

基本的な救助方法を学び、

午後から実際のフィールドで、怪我人が出たと仮定して

担架を使った搬送を体験しました。

 

この訓練を実践でつかわなくてもいいように

日頃からL.B.カヤックのガイド全員、安全面には十分注意していますが、

いつ何があるかわかりません。

その時パニックにならないように、訓練しておく必要があります。

 

まずは、午前中の座学

心臓マッサージの方法は5年に1回改正されて、省略されたり追加されたりします。

前の改正では、呼吸の確認方法が変わったみたいです。

自分は去年受けていたので、内容は前と一緒でしたが、

普段使うことが無い技術

定期的に訓練を受けると、改めて気が引き締まります。

 

AEDも使います

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窒息の時に使う、腹部突き上げ法

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担架が無い場合の搬送方法

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多くの搬送者がいて、異様な光景です。

 

 

そんな講習で、一番心に響いたことを少しお話します。

それは、救急救命士の先生がおっしゃった一言でした。

 

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まず最初に「予」が大事とのことでした。

予想、予報、予測、予告等「予」はたくさんありますが

この時の「予」は「予防」の予

まずは、日頃の予防が大事!!

あとは、病院に連れて行くこと。

これが大事!!

心臓マッサージとかは付属の行為でしかなく、本格的な処置ができるのは病院

なので、病院に連れて行く方法を考えることが大事です!!

とのことでした。

 

あたりまえのことですが、心臓マッサージ等を習っていると

心臓マッサージをすればいいんだと思ってしまうのですが

一番大事なのは、病院に連れて行くこと

その途中で、必要ならば心臓マッサージをする。

 

ハッと気づかされました。

一番の本質を考えて行動する

普段やってないと、緊急時は尚更できない

そんなあたりまえだけど、あたりまえじゃないことに気づかせてくれた

救急救命士さん、ありがとうございます!!

 

 

 

午後からは、実際使っているコースへ出て

緊急時の搬送訓練です。

滝上で怪我をした設定です。

滝上から最寄の駐車場までエスケープルートを使って搬送する。

そんな説明を受け、いざ出発です!

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さすがに全員ガイドだけあって、足取りは軽く

普段の3倍ぐらいのスピードで山道を突き進みます!

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緊急時のみ使えるルート

普段見れない角度から滝を眺められました。

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滝うえに到着!!

手早く担架を組み立てます

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今回は訓練と言うことで、袋に詰めた砂を患者に見立てて運びます

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6人で運ぶのですが、

結構重たい。。

道がせまく、足場が悪いので危険です。

バランスが崩れると腰に重さがのしかかり

腰が痛くなります。。

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手がちぎれそうなぐらい大変です。。

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森の中を突き進みます

まわりの景色なんて見ている余裕はありません。

自分の汗で前が見えません。。

一刻も早く患者(砂)を駐車場に!!

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最後、安全な平坦な道で砂ではなく、実際の人に乗ってもらい、

より実践的に訓練を行います。

乗った人の感想は、

左右のバランスが大事

傾くと体勢的につらいとのことでした。

 

普段やらない搬送

訓練とはいえ、人ひとり運ぶのが

こんなに大変だとは思いませんでした。。

 

いい経験になりました。

このような搬送をしなくてもいいように、

普段から安全には十分すぎるほど注意してツアーを行っていきたいと

改めて思いました。

 

子どもの頃、教頭先生によく言われた

「家に帰るまでが遠足」という言葉が頭をよぎります。

 

無事に終わってこそ、いい思い出として心に残ります。

お客様にはいい思い出を持って帰ってほしいです。

明日からも、気を引き締めてツアーを行っていきます!!

ツアーに参加される皆さま、無茶をせず安全に楽しくツアーを行っていきましょう!

 

P.S.

今回行った心臓マッサージ、AEDの使い方などは

お近くの消防署や日本赤十字の支部等で定期的に講習を受けれます。

興味のある方、AEDって何?という方はぜひ、講習を受けてみてください!

皆が使えるようになり、1人でも多くの命を救える社会になったら素敵ですね。

 

ガイド飯田(写真/文)

 

石垣消防による応急手当の講習

ガイド國見です。

 

シーズンが始まる前なので、講習の日々が続いている。

今日は石垣消防による応急手当の講習。

 

BLS(1次救命)は、すでにたくさんの機会があったので、

今回は「応急手当」の講習となる。

 

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事が起きてしまえば、自分達にできることは、

ほんとうに僅かだが、知識と訓練は必要だと思う。

 

フィールドには、未だ携帯電波の届かない場所もある。

 

私たちに唯一できることは、手当てをして通報できる場所まで

移動することだろう。  「迅速に」

 

消防の方も言っていたが、大切なことは事故の予防。

浮力があれば溺れないし、備えあれば憂いなし。

 

改めて、何を優先してもの考えをするのか、整理する必要がある。

 

それにしても、デモンストレーションでやってくれた、

消防の方の綱裁き。目にも止まらぬ速さだった。

 

ガイド國見(写真/文)