-西表島の自然をカヌー・トレッキングで遊ぶ・楽しむ・体験する-

西表島フィールドニュース

■2018年2月15日(木)

2018年2月15日(木)の観測時の気象状況
天気 晴れ
気温 21℃
風向きと風速 南東の風 穏やかに
安栄丸運航状況 上原運航、大原運航

■きょうの「旬」

「セマルハコガメ」

 

 

【特徴】天然記念物、陸で生活するカメ、腹甲を折り曲げて蓋ができる

【出会える度】★★☆☆☆

【分布】西表島、石垣島、台湾

 

 

雨上がりに見かけるカメ

セマルハコガメは西表島の道路や森の中で出会えるカメです。

晴れた日より、雨上がりの時間帯によく出会えます。

道路をゆっくりと横断している姿は、

のんびりしており、じっくり観察していたくなります。

 

完全防備のカメ

ビックリさせると手足を引っ込めて甲羅の中に逃げ込みます。

甲羅のお腹の部分(腹甲)を折り曲げて、

完全に隙間をなくすことができるカメです。

外敵から身を守るために、このような構造を持っています。

 

フルーツも食べます

雑食なので、果物やキノコ、ミミズ、昆虫などを食べます。

フルーツのなる木の下で、落ちたフルーツを食べていることも。

庭にフルーツの木が生えているところだと、

民家の庭先でも出会うこともあります。

民宿にお泊りの方は、庭のフルーツの木のそばを散歩をしてみると

ヒョッコリ出会えるかもしれませんよ。

 

音に注意

ツアー中は、森の中を歩いているとたまに見かけるカメ。

西表島は落ち葉が積もっている場所が多く、

カメが歩いていると「ガサガサ、ガサッ」という音がします。

 

歩いている時は、音に気をつけると

生き物たちを発見しやすいです。

 

同行する方に「よく見つけれますね」「目がいいんですね」

と言われるのですが、

ガイドは視覚や音だけではなく五感と経験をフルに使って案内しています。

 

森の中での動物の探し方

空気中の湿度だったり、気温だったり光の入り具合だったり。

そういう条件も生き物にとって大事な条件です。

この条件なら、このあたりにいるだろうと経験から「めぼし」をつけ探す。

探す時に必要なのが五感。

目や耳で直接的に感じることもあれば、気配を皮膚で感じることもあります。

 

どちらかに頼りすぎると見えるものも視えなくなってしまうので

話ながらも、意識だけはボーっと、とばすように探すこともあります。

 

雨降り後に活動する生き物

生き物にはそれぞれ、好みがあります。

晴れが好きな生き物もいれば、雨が好きな生き物もいます。

人間は晴れが好きな生き物でしょうが、セマルハコガメは雨上がりが好き。

 

雨上がりは、雨にうたれてフルーツが落ちたり、

昆虫やミミズが、はい出てきたりと

エサとなる生き物が豊富に出てきます。

それにつられて散歩をはじめたりするんですね。

 

運転に注意してください

道路にもミミズが出てくるのもあったり

横断して反対側の森に行きたいと、

カメが道路に出てきたりします。

 

遠くでカメが歩いているのを見ても、

小石が転がっている風に見える時もあります。

特にセマルハコガメは

甲羅の中に逃げ込むと「まあるい石」のよう。

 

小さい生き物が多いので、

生き物だと思えずらい場合があるんです。

 

西表島の道路を運転する時は

カメだけでなく、鳥やヤマネコも出てきます。

十分、気をつけて旅を楽しんでください。

 

ガイド飯田(写真/文)

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西表島 フィールドへの想い

西表島フィールドニュースは、2002年の夏から始まりました。始めは数日おきに書いていましたが、やがて毎日書くようになってきました。
西表島の様々な自然の様子を中心にエルビーカヤックステーションのカヤックツアーの中での出来事や出会いをこのページでお伝えしています。
正直、このフィールドニュース毎日は大変な作業ですが、実はフィールドに出るガイドにとっては、いい勉強になります。<
写真を撮り、文章を書くことで、フィールドを細かく見るようになりました。一見南国西表島の自然には、変化がないようですが、実はしっかりと四季折々の変化があります。
しかし、その変化に気付くためには、毎日意識して自然を見ていくことが必要なのです。気温の変化、季節による風向きの変化なども生物の営みに影響があります。そんなことをエルビーカヤックのガイドたちは大切に考えています。(2005年5月)