-西表島の自然をカヌー・トレッキングで遊ぶ・楽しむ・体験する-

西表島フィールドニュース

■2018年2月16日(金)

2018年2月16日(金)の観測時の気象状況
天気
気温 21℃
風向きと風速 南西の風 穏やかに
安栄丸運航状況 上原運航、大原運航

■きょうの「旬」

「イシガキトカゲ」

 

 

【特徴】青いしっぽを持つトカゲ。森で日向ぼっこをしている。

【出会える度】★★★★☆

【分布】西表島、石垣島、黒島、小浜島、波照間島

 

 

八重山諸島の固有種

イシガキトカゲは八重山諸島の固有種のトカゲです。

姿はニホントカゲとよく似ていますが、

遺伝子が違うようです。

 

西表島にニホントカゲはいないので、

森の中で青い尻尾のトカゲを見かけたら

「イシガキトカゲ」だと思ってもらってかまいません。

 

西表島の尻尾が青いトカゲはだいたい「イシガキトカゲ」

 

というのも、西表島に生息する

「キシノウエトカゲ」の小さい頃も

尻尾が青いです。

 

 

幼いキシノウエトカゲ(↑)は顔つきと

しっぽの青さがちょと違います。

 

西表島の尻尾の青いトカゲが

絶対「イシガキトカゲ」ではないのですが、

幼いキシノウエトカゲはなかなか見れないので

だいたいが「イシガキトカゲ」です。

 

イシガキトカゲは森の中で生活していることが多い

 

キシノウエトカゲは山よりも海に近い所に住んでいることが多く

イシガキトカゲは海から離れた森の中で暮らしていることが多いです。

 

夏の間は、日向、日陰かまわず歩いていることが多いです。

一番よく見る動物だと言ってもいいくらいです。

 

冬になると、見かける頻度も減り

なかなか現れてくれません。

最高気温が20℃を下回ると、ほとんど見つけられない。

寒いと枯れ葉の下や土の中に潜っているのでしょう。

 

トカゲなので、寒さが苦手です。

 

ひなたぼっこ大好き

 

森の木々の隙間から日差しが差し込む場所で

ひなたぼっこをしています。

じっと、して体を温めている。

ポカポカした日には、とても気持ちよさそうにしています。

 

からだを温めると、動きも素早くなる。

カサカサカサと軽い足取りで

素早く逃げ、虫を捕まえれたりもします。

 

しっぽは切れる

 

特徴的な青いしっぽですが、

無理に触ると切れてしまうので、注意してください。

 

トカゲはしっぽに栄養を貯めていることが多いので、

切ってしまうと体調を崩してしまったりもします。

 

「自切(じせつ)」と言って、

鳥などに狙われた際、

本当に生命の危機の時にしっぽが切れるようになっています。

 

本来ならば、切りたくないので、

捕まえようとしないでください。

(トカゲにとって人間は巨大な生き物なので、

トカゲの気持ちになって見るだけにしときましょう)

 

しっぽは再生するけど、鮮やかさが失われる

 

しっぽは再生するけど、

栄養をかなりとらないといけないので大変です。

 

しっぽの部分に輪のような筋が入っている

イシガキトカゲを見たことがあります。

「生え変わった後なんだろうな」と感じましたが

色が鮮やかな青ではなくなってしまっていました。

 

必ずではないようですが、生え変わると

色味も変わってくるようです。

 

大人しく、美しいトカゲ

 

西表島のトカゲの中でも、大人しい部類に入るのか

よく、サギに捕まってしまったり、

ハブに丸呑みされたりもしています。

 

西表島の海のように美しい青を持つトカゲ。

海の精の化身なんではないかなと思える美しさです。

 

西表島の森を歩く際は、足元にも

目をくばって、探してみてください。

 

ガイド飯田(写真/文)

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西表島 フィールドへの想い

西表島フィールドニュースは、2002年の夏から始まりました。始めは数日おきに書いていましたが、やがて毎日書くようになってきました。
西表島の様々な自然の様子を中心にエルビーカヤックステーションのカヤックツアーの中での出来事や出会いをこのページでお伝えしています。
正直、このフィールドニュース毎日は大変な作業ですが、実はフィールドに出るガイドにとっては、いい勉強になります。<
写真を撮り、文章を書くことで、フィールドを細かく見るようになりました。一見南国西表島の自然には、変化がないようですが、実はしっかりと四季折々の変化があります。
しかし、その変化に気付くためには、毎日意識して自然を見ていくことが必要なのです。気温の変化、季節による風向きの変化なども生物の営みに影響があります。そんなことをエルビーカヤックのガイドたちは大切に考えています。(2005年5月)