-西表島の自然をカヌー・トレッキングで遊ぶ・楽しむ・体験する-

西表島フィールドニュース

■2018年3月3日(土)

2018年3月3日(土)の観測時の気象状況
天気 晴れ
気温 26℃
風向きと風速 南南西の風 穏やかに
安栄丸運航状況 上原運航、大原運航

■きょうの「旬」

緑のじゅうたん「アーサー(あおさ)」

 

【特徴】海岸に生える食べれる海藻、お吸い物、天ぷらが美味

【出会える度】★★★★☆

【分布】本州太平洋沿岸、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国南部

 

ヒトエグサ

一般的にアーサーと呼ばれているものは

「ヒトエグサ」という名前の海藻です。

 

本州の方では、「あおのり」としてなじみ深く

お味噌汁に入れることが多いあおさですが

沖縄では、アーサー汁やアーサーの天ぷらとして食べられます。

 

緑のじゅうたん

海岸沿いに一面に生える場所もあり

「緑のじゅうたん」と呼ばれるくらい広くびっしり生えることも。

 

遠くまで広がる緑のじゅうたんには、感動すら覚えます。

知らないと苔や藻が生えているのかなと思いますが

これがアーサーだということを知ると、

普段の概念がガラッと変わるほどの量です。

1月~2月末あたりに緑のじゅうたんが見れますよ!

 

食べれるアーサーと食べられないアーサーがある

実は、アーサーには、食べられるアーサーと食べられないアーサーがあります。

ヒトエグサは漢字で一重草と書き1層のもの。

これは美味しく食べられます。

それに比べて、2層になっている「あおさ」は風味に劣り苦味があるものもあり

食用に向かないものです。

同じ緑の海藻でも違いがあるので、注意してください。

 

アーサーは手間暇がかかっている

海岸沿いに生えるアーサーですが、海岸沿いに生えるだけあって

砂が噛んでいることが多いです。

現地のおばあなんかは、海水で丁寧に洗い、砂を落としてから食べます。

 

でも、この洗いが曲者。

沖縄の砂は細かいので、全部とりのぞくのは大変です。

でも、取り残しがあったら

口の中でジャリっというし…

 

アーサーは売られているものを食べるのが一番

落ちているものを拾い食いしてお腹こわすより

ちゃんと美味しいものを選別して美味しく味付けされたものを食べてください。

 

島の食堂で食べられます

島には、アーサーを出してくれる食堂がたくさんあります。

お土産でも売っている乾燥したアーサーがありますが、

現地で生のアーサーを食べるのがおススメです。

 

アーサー汁はさっぱりした塩味のお汁が多く、

朝ご飯にぴったりです。

アーサーの香りと出汁の風味がマッチしたお汁で

ご飯が食べたくなる味付けです。

 

天ぷらはお酒(泡盛)にあう。

旬な時期に是非、召し上がってみてください。

 

自然の恵み

西表島の自然の中にも、食べられるものと食べられないものが混在しています。

昔の人は自然の恵みとして「アーサー」のような恵みを

頂いていたのでしょう。

 

だから健康で長寿でいられるのかもしれませんね。

 

でも、自然の中には毒のある植物なども、たくさんあるので

森の中に入った時、海で遊んでる時は十分に注意してください。

とっても紛らわしいものも多いです。

 

採集してはいけない場所で採集したり、

むやみやたらに口の中に入れたりしないでください。

 

※必ず専門家の指導のもと観察を楽しんでください。

 

ガイド飯田(写真/文)

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西表島 フィールドへの想い

西表島フィールドニュースは、2002年の夏から始まりました。始めは数日おきに書いていましたが、やがて毎日書くようになってきました。
西表島の様々な自然の様子を中心にエルビーカヤックステーションのカヤックツアーの中での出来事や出会いをこのページでお伝えしています。
正直、このフィールドニュース毎日は大変な作業ですが、実はフィールドに出るガイドにとっては、いい勉強になります。<
写真を撮り、文章を書くことで、フィールドを細かく見るようになりました。一見南国西表島の自然には、変化がないようですが、実はしっかりと四季折々の変化があります。
しかし、その変化に気付くためには、毎日意識して自然を見ていくことが必要なのです。気温の変化、季節による風向きの変化なども生物の営みに影響があります。そんなことをエルビーカヤックのガイドたちは大切に考えています。(2005年5月)