-西表島の自然をカヌー・トレッキングで遊ぶ・楽しむ・体験する-

西表島フィールドニュース

■2018年3月11日(日)

2018年3月11日(日)の観測時の気象状況
天気 くもり
気温 20℃
風向きと風速 北東の風 穏やかに
安栄丸運航状況 上原欠航、大原運航

■きょうの「旬」

「イシガキヒヨドリ」元気に鳴く鳥

 

【特徴】ピーヨピーヨと元気な鳴き声、森に多く生息

【出会える度】★★★★☆

【分布】与那国島を除く八重山諸島
 

イシガキヒヨドリ

イシガキヒヨドリはヒヨドリの亜種です。

本州のヒヨドリと比べて黒っぽい鳥。

 

群れることが多いのか、

何匹か集まって鳴いていることが多いです。

木にとまって鳴くのもいたり、

川を飛んで横切りながら鳴くのもいたり。

 

イシガキヒヨドリが鳴くと

井戸端会議が始まったような賑やかさ。

 

春を呼ぶ鳴き声

自然を明るくしてくれる鳥でもあります。

静かな自然もピンと張りつめた空気が

凛としていて清んでいますが、

ピーヨピーヨ、ピィピィピィと高い鳴き声が聞こえると

パッと場が明るくなる。

 

集まりすぎると、うるさい時もありますが、

元気な声を聴いていると、

春が来たなと感じます。

 

景色が踊りだす

冬の間は鳥たちの活動も少ないので

静かな景色が多いです。

静かな景色は色が落ち着いているように見えます。

葉っぱの中に緑が閉じ込められていたり、

水の中に青が閉じ込められていたりと

それぞれの色が自然の中に納まっているような景色。

 

実が生り始めたり、暖かくなってくると

気色ばんだように見えます。

閉じ込められていた色が踊りだす。

葉っぱの緑が、葉っぱからフワっと

香るように出てくる。

水からも色が揺らめくように出てきて

色が混じりあう。

 

そんな色の踊りを作り出してくれるのが

動物たちの鳴き声。

春を喜ぶように歌いだす鳥たちにつられて

色が踊りだします。

 

そんな春の使者のひとりが

イシガキヒヨドリです。

 

オガサワラヒヨドリの起源もイシガキヒヨドリ

ヒヨドリというと、

本州などにもたくさんいるイメージですが、

イシガキヒヨドリはヒヨドリの亜種。

小笠原にもオガサワラヒヨドリがいます。

 

2016年にオガサワラヒヨドリのDNAを調べると

起源はイシガキヒヨドリだという結果が出たようで、

1800km離れた場所でもイシガキヒヨドリの遺伝子が受け継がれているようです。

 

日本人も南から北へ移動した南方系のヒト、

北から入ってきた弥生系のヒトが混ざってできたと言われていたりするので、

南から北へ遺伝子が移動していくのも不思議じゃないなと感じます。

 

昔は姿形だけで似ているかどうか判断していましたが、

最近は遺伝子解析の技術が発達しているので

遺伝子でにてるかどうかわかるようになりました。

先祖や起源もわかるようになったのはスゴイなと思います。

 

動物たちの家系図なんか作ってみたら楽しいかも。

意外な動物が親戚だったり

やっぱり親戚だったか

と思う動物たちの世界が広がっているかもしれませんね。

 

元気なイシガキヒヨドリが

大昔、海原を超えて新天地へ飛んでいったんじゃないか

そんなロマンを感じる発見でもありました。

 

このように調べていくと、

西表島の動物たちにも、それぞれの物語があるようです。

 

とどまるものもあれば、飛び出すものもある。

人間もそうですが、動物たちにも

それぞれの生き方があるんだな。

イシガキヒヨドリから教えてもらえた気がします。

 

ガイド飯田(写真/文)

 

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西表島 フィールドへの想い

西表島フィールドニュースは、2002年の夏から始まりました。始めは数日おきに書いていましたが、やがて毎日書くようになってきました。
西表島の様々な自然の様子を中心にエルビーカヤックステーションのカヤックツアーの中での出来事や出会いをこのページでお伝えしています。
正直、このフィールドニュース毎日は大変な作業ですが、実はフィールドに出るガイドにとっては、いい勉強になります。<
写真を撮り、文章を書くことで、フィールドを細かく見るようになりました。一見南国西表島の自然には、変化がないようですが、実はしっかりと四季折々の変化があります。
しかし、その変化に気付くためには、毎日意識して自然を見ていくことが必要なのです。気温の変化、季節による風向きの変化なども生物の営みに影響があります。そんなことをエルビーカヤックのガイドたちは大切に考えています。(2005年5月)